第4話 陵辱の始まり(後編)-11
「ひいいぃ!そこ、ダメ……!イ……イイ。もうイク!イッちゃう〜!」
普段の大人しい雰囲気からは想像できない、感極まった声を上げる紗希。
夫とのセックスでは出したことのない声だった。
「おおっ!おおぉ〜……うおおおっ!」
紗希の括れたウエストを引き寄せ、呻く蛇沼。
急速に膣圧が高まったかと思うと、快美な感覚が肉棒を包む。
つられるようにピッチが高まっていき……
「うほほぉ〜、搾り取られるぅ……」
新妻をたっぷりと陵辱した、その先端から熱い迸りが放出される。
新妻の中に放出する快感に酔う蛇沼。背中をぞくぞくとした感覚が通りすぎていく。
新妻の膣は貪欲に収縮を繰り返した。
「はふう〜……おっ、おおうっ!」
新妻と繋がったまま、紗希の上で呻きを上げる蛇沼。
紗希を貫くモノを脈打たせ、さらなる迸りをぶちまけていった……。
いつもと変わらない、夕暮れへと向かう時間。
傾き始めた陽射しが作る影がリビングに差し込んでいた。
しかし、部屋の中には、何も知らない人間が見たら顔を顰めるほどに、淫靡で卑しい空気に満ちていた。
それは、新妻と男の交合の跡だった。
紗希がセーターとスカートを捲り上げられた半裸のまま、グッタリと横たわっている。
投げ出された両足の間は、オスとメスの精液でベットリと汚れていた。
余韻のためか、それとも深い罪悪感と後悔に苛まれているのか、紗希は放心していた。
自分だけ服を着た蛇沼は、そんな紗希を見下ろしながら、喜色満面の笑みを浮かべていた。
「奥さ〜ん、今日はとっても良かったですよぉ。約束の写真を返しますねぇ」