第4話 陵辱の始まり(後編)-10
もはや、新妻の意識は、快楽しか認識しなかった。
家事のことも、今晩の夕飯のことも頭の中から消えていた。
裕一の妻であるという自分の立場も忘れ、淫らな欲望に流されていくだけだった。
「奥さ〜ん、嬉しそうな声、出ししちゃって。そんなに、気持ちいいですかぁ?」
「ああ、あっ、あふ……んあ、あああっ、ああああんっ!」
「ほぉら、これは、どうかなぁ」
蛇沼が突き入れたままの腰を大きくグラインドさせる。
「んああぁぁッ!だめッ……それ……あああんっ!」
「何が、ダメなんですかぁ。ほぉらっ」
「ああぁぁぁんッ!」
「ほら、気持ちいいなら、気持ちいいって言うんですよぉ」
エラが新妻の子宮口を擦り回し、抉り返す。
「スゴイ……気持ちいい……おかしくなっちゃう……」
「うへへっ……はしたない奥さんですねぇ。新妻のくせに旦那以外のチンポが気持ちいいなんて言っちゃってぇ。ほおら、ほおらぁ、これですかぁ〜」
真っ白な女体を身悶えさせている紗希を煽っていきながら、抽挿のピッチを速めていく蛇沼。
「そこッ……ああんッ!気もちいぃ〜」
「ほおら、ここも突いちゃいますよぉ。どうですかぁ、私のピストンは」
「あッああぁ……奥まで届いて……こんなの初めて……」
好きでもない中年男に陵辱され、犯されているのに、紗希の淫声は止まらない。
紗希の清楚な顔は紅潮し、白い首筋から細い肩まで色づいていた。
肉つきの良い両脚は、ひっくり返った蛙のように、膝を曲げたまま広げられている。
その間に小太りの体を入れ、蛇沼が腰を振っている。
歪めた唇から涎を垂らし、荒い息を吐いていた。