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ツンデレ。
【女性向け 官能小説】

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ツンデレ。-3

「…でも、婦人科いきます…」
弱々しくも、アキは譲らなかった。
ところが。
「無理。今、診てやる」
そう言った瞬間、アラタはアキの腕をぐっと掴み、奥の休憩室へと無理矢理連れ出した。
「いっ…たい!いたっ…痛いです!ちょっと!」
振り払う力など敵うわけもなく、そのまま休憩室へアキを放り込むとガチャン!と施錠してしまった。
何事もなかったかのような涼しい顔のアラタは、白衣を脱ぎ、ネクタイを緩め、「そこのソファーに横になれ」と言う。

なっ…な、な、何だっていうの…!!
ボコられるとかじゃないよね!?
相当ご立腹なのは顔で大体わかるけど・・あたしそんな悪いことした!?

アキの頭も心臓もパニックだ。
「せんせ…が、ここで診察するってゆーんですか」
ようやく絞り出した声で聞くと「早くしろ」と苛立った声が返ってくる。
「横になってなに…するんですか」
恐る恐る聞いてみた。すると。
「診察すんだよ。股、開け」


・・・・・・はぁ〜〜〜〜〜〜!!!???


とんでもない事を言うアラタに開いた口が塞がらない。
「あのっ…!!ご心配なく!別に婦人科通院だからといって…」
「いいから開けっつの」
「ちょ、ちょっとイキすぎじゃないんですか!?私はあくまで看護師で…」
「付け根だよ。俺が診てーのは」
そこまで言われてアキは固まった。
実はピルを飲むようになってから、脚の付け根に大きなしこりができるようになってしまっていた。このしこりとは脂肪の固まりのようなもので、自然と治るものもあるが、炎症が起きるとたちまち真っ赤に腫れ上がり悪化する。原因はストレスや疲れなどに加え、アキのホルモンの関係にもある。
それを知っていたアキは、一度は自分で針を刺し、痛みを堪えながら中身を出して消毒をした。しかし最近、その荒治療がもとで大きく腫れ上がり、歩行が困難になるほどの痛みを伴うようになっていたのだ。
当然、通常のショーツなど履けるわけもなく、そのしこりに触れないようなデザインの下着を毎日身につけ、なんとか痛みをやり過ごしてきた。

もしかして…それを知られているの…?

しばらく考え込むアキをよそに、アラタは棚から箱を取り出した。
その中には小さなメス、ガーゼ、注射器、消毒薬、座薬などが並ぶ。
アラタはそれらをテーブルにガシャン、と置くとこう言った。
「定期ピルなんて飲んで身体おかしくしてんじゃねーよ」
冷たい声、冷たい表情。
「自分じゃ無理だ。絞ってやる」
痛みが怖くて絞りきれなかった自分の処置が頭をよぎる。
いきなりの展開で気持ちの整理がつかず、恥ずかしさと怖さでアキは少し震えていた。
と、急に身体がふわっと宙に浮き、ロングソファーにどさっと落下した。
「まっ…!待ってくださ…!ちょ…」
言い終わる間もなく左脚がソファーの背にかけられ、スカートが捲られる。アラタの目の前にアキ自身を披露する形となった。


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