饗宴の夜-9
「あッ、あッ……! それ、カオリさんが、今、履いていた……!?」
「そうよォ。車内に射精したら、コージ君が困るでしょう? だから、これで受け止めてあげるわ。ほら、どう?」
「あーすっげ! 俺、女のパンツでチンポ扱かれちゃってる……あ〜たまんねッ!」
横に見えるユウキの顔は快感で口が半開きになり、今にも涎が零れ落ちそうな顔つきだ。
わたしはそのユウキの顔を見て満足すると共に、ストレスも感じつつあった。
わたしも、して欲しい――
ショーツを脱いだ股間が外気に触れてスースーと疼き、尻をモジモジと動かす。
ルームミラーを見ると、コージがこちらの様子を伺っているのが丸わかりだ。
本当なら、彼にわたしのストレスを発散して欲しいが、今は運転中で出来ない。
わたしはユウキの勃起を扱きながら、もう片方の手で自身のヒクヒクと疼く秘部を軽く触ってみた。
ゾクリとする、強い快感が背筋を貫く。
自分の手でこれなら、他人に触ってもらったらどうなるんだろう。
自分じゃなくて、男の手で弄って欲しい。
そんなことを考えていると、ついにユウキに限界が訪れたようだ。
「ああーッ! もう、出そう! 出る! 出る出るッ! ウアーッ!!!」
「イクのね? ほら、我慢せずにいっぱい出しちゃいなさい」
手に握ったショーツが一気に熱くなり、その布の向こうの勃起が激しく弾けた。
ドクリ、ドクリと、ユウキが喘ぎながら大量の精液を吐き出している。
凄い量――――
ショーツはたっぷりとした精液でベトベトになり、わたしの手も少し汚した。
そのショーツをポーチに押し込んで、ユウキの顔を見ると呆けたような顔をしている。
その顔が可愛らしくもあり腹立たしくもあった。
自分だけ気持ちよくなるなんて。
「ねぇ、ユウキ君――気持ちよかった?」
「……最高ッス」
「そう、よかったわ。でも、男の子だったら、まだやることがあるのよ」
「……え? 何をやるんスか?」
「男の子だったら、女も気持ちよくしないといけないのよ」
暗がりの車内で、わたしはスカートを脱ぎおろした。
下半身に身に着けているものは、もう何もない。