サイテー-7
荒々しくベッドに投げ
両手を頭の上で拘束する。
「なぁ。フラれた元カレに何話してたの?」
「・・・!!!」
自分でも冷たい顔をしているとわかっている。
でも自分を止められなかった。
初めて加奈にキスをする。
無理やり唇をこじ開けて
舌を割り込ませる。
これでもかというほど加奈の口内を動き回る。
初めてのキスは・・・
こんなふうにするつもりじゃなかった。
加奈の気持ちが俺に追いつくのを待って
お互いが求めてのキスにするはずだった。
「い・・いやぁ・・」
それなのに今の俺は、
考えていたキスとは真逆の
加奈の顎を押さえつけて
振り切ろうとする顔を押さえつけてキスを繰り返す。
「ん・・・ぁああ」
キスに感じ始めた加奈に更にカッとする
俺がキスをして
俺が感じさせてんのに
お前がキスして欲しいのは俺じゃないのか。