無謀な計画-7
そして、月曜日。
いつもの会議に参加するため、何食わぬ顔をして本社へと向かう。
持っている中で、一番高価でお気に入りのスーツを身につける。
体の線にぴったりとそう、オーダーのスーツ。
ジャケットのボタンはひとつだけ。
胸のふくらみを美しく強調するデザイン。
タイトスカートの背面、ふとももの真ん中あたりまでスリットが深く入っている。
ビジネスには少々刺激的かもしれないが、と、以前佐伯が買ってくれたものだった。
頭の中で、何度も計画をなぞる。
失敗したなら……それまでのこと。
大きく深呼吸をして、マヤは本社ビルの入り口を通り抜けた。
(つづく)