第3話 陵辱の始まり(前編)-9
そんな紗希の気持ちなどお構いなしに、蛇沼は紗希をソファに押し倒し、セーターを強引に捲り上げてしまう。
「いやぁ……」
もはや、拒む言葉も弱々しく、無抵抗の紗希は、涙の浮かんだ目を閉じ、顔を背けた。
「おおお!想像どおり。いや、想像以上のスタイルですねぇ。これは上玉だぁ……」
血管が浮いた白くて、細い首筋。
シンプルな色合いのブラジャーに形良く包まれた豊満なバスト。
括れたウエストには無駄な肉がなく、それがかえって、スカートに包まれた尻から両足のムッチリ感を強調していた。
蛇沼の目に映る新妻の肉体は、やもめ暮らしの中年男を欲情させるには十分だった。
ひと目見た時から、いつかモノにしたいと思っていた新妻の弱みを握って、思う存分に陵辱できるのだ。
否が応でも、興奮が増していく。
今ごろ、何も知らずに仕事をしているであろうイケメンの旦那の目を盗んで、その妻に手を出せるのだ。
これまでにない優越感だった。
「……ふふふ、奥さんの肌、吸い付いてきますねぇ。最高ですよぉ」
新妻の身体を這い回る蛇沼の手が、ブラジャーをズリ下げる。
ブラジャーの締め付けから解放された健康的なバストがプルッと揺れながら零れ落ちてきた。
「ハァ〜ハァ〜。どうせ旦那は夜まで帰って来ないんでしょぉ。時間はたっぷりあるから、いっしょに楽しみましょうかぁ。ウヒヒッ」
下品に笑った蛇沼が紗希のバストにむしゃぶりついてきた。
「ベロベロ……ペチャ、クチャ……ペチャ、クチャ……奥さんのこのオッパイ、大きくて、柔らかくて、張りがあって、たまんないねぇ」
意地汚く、舐め、しゃぶりながら言う蛇沼。
ソファの背もたれに顔を埋めている紗希は、耐えるように目を閉じ、唇を噛み締めている。
身体をまさぐられ、貪られ、気色の悪さしか感じられなかった。