第3話 陵辱の始まり(前編)-13
「い……いや……もう、やめて……あ……んっ……」
紗希の身体がくねり、ソファのクッションが軋む音が大きくなる。
浮いた腰が、紗希の意思を無視して上下運動を繰り返す。
髪の薄い蛇沼の頭は、紗希の股間に埋まり、吸い付いて離れない。
舌を紗希の秘所に入れ、中を掻き回す。
かと思うと、唇で吸い付きながら、クリトリスを舐め回すのだ。
顔に似合わず、女を知り尽くした中年のテクニックに新妻の肉体は翻弄されていた。
頭では拒みながらも、身体の奥から溢れる未知の快楽には抗えず、夫以外の愛撫に淫らな反応を示してしまうのだ。
そして……
「いやっ……ダメ、ダメ……いっちゃう……」
新妻の白い太ももが蛇沼の頭を挟み込む。
小さな痙攣が蛇沼の頬に伝わってくる。
紗希の腰が反り上がってきた。
「ああぁぁっ……イクッ、イクッ……イクゥゥッ!」
蛇沼の顔にグイグイと秘肉が押し付けられる。
新妻の全身が大きく波打った……。
「アンッ!!」
一際大きな淫声と共に、紗希は絶頂に達してしまった。
新妻にとっては、生まれて初めて体験する深くて、激しいアクメだった。
しかも、クンニだけで……。
それも、夫以外の男の愛撫で……。
紗希の頭の中は真っ白で、裕一への罪悪感も、卑劣な男に対する嫌悪感も快楽に飲み込まれてしまっていた。
新妻は、快楽の余韻に浸るように、ソファの上でぐったりと横たわっているのだった。
【続く】