覚悟-1
麻衣子24歳
■覚悟
私は、あの真面目な中年男性から言われた一言を思い出していた。
「約束だ。もっと自分を大事にするんだ」
政夫さん…
「中道深夜探偵事務所へようこそ。麻衣子様、ご無沙汰しております。お体の調子はいかがですか?」
「ありがとう坂井さん。お陰さまで、だいぶ良くなりました。感謝しています」
「そうですか。ではこちらへ」
事務所には中道がにっこりして待っていた。私は応接場に腰をおろした。
「中道さん、先日は助けて下さりありがとうございました。恐かったです。でも」
と言いかけたところで中道は制止した。
「次のレイプパーティーに参加されますね。貴女は、先日に野蛮人から受けた傷と同じものを、今度はそのまま何の罪もない純粋な青年に与えることに大きく傷つくだろう。そして、最後に制裁を受けるんです。耐えられますか?」
暫く間を置いてから私は答えた。
「はい。受け入れます」
聡美の館…
玄関をノックする音がしたので私が中から扉を開けた。
そこには、爽やかな感じの青年が立っていた。これが、聡美の宿敵である龍一さんなのね。でも、これから彼をレイプしなければならないと思えば憂鬱になる。
「龍一様ですね。どうぞ中でお待ち下さい」
私はそう答えて、理沙と美紀がいる2階の個室へ案内する。聡美は別室で髪の手入れをしている。その間、龍一さんには待機してもらう。彼、何かズボンのポケットを弄ってるけど癖かしら。
個室に入り、私は龍一さんに簡単な自己紹介をした。
「紹介します。奥の彼女が「理沙」、手前の彼女が「美紀」、私が「麻衣子」。よろしくね」
(アレが今回の獲物か…)
(いい男じゃありませんこと…)
(そやけど、なんか落ち着きあらへんなぁ…)
(聡美がウブだと言ってましたわ…おほほ)
私達はヒソヒソと噂話をしていた。私はちらっと龍一さんを見た。
どうしてそんな目で見るの?
私達ってそんなに気持ち悪い女なの?
お願い、そんな冷たい目で見ないで。
因みに私達は、下にレオタードを着込んでいる。聡美は紫、理沙は緑、美紀は赤、私は茶。聡美の命令で着ているんだけど、私にとっては助かるわ。だって、カラダのアザに気づかれないからよ。そうこうしていたら聡美から連絡が入った。
私は「龍一様、お待たせしました」と言い、入口扉を開けた。そこには、艶のある黒髪のウェーブと内藤に買わせた濃紺のスカートスーツを着た聡美が立っていた。彼女、気合い入ってるわ。
龍一さんは女性に免疫がなく、好色な聡美からすれば赤子のようなもの。
私達は聡美の命令で服を脱いでレオタードを見せびらかす。龍一さんには刺激が強すぎたのかしら。彼のモノから精子が大量に噴き出してしまったの。まるで初めて射精したみたいに。
でもその精子が聡美のレオタードを汚してしまった。お陰で彼女は豹変して龍一さんを虐めてしまう。
でも、このままでは龍一さんの精子が付いたまま気持ち悪いからといって、私達は一旦プレイを中断した。