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ゆえとナオさん
【同性愛♀ 官能小説】

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第11話-1

今日はお母さんの恋人さんと会います。双葉さんです。
娘さんの美さきちゃんも一緒です。当然、ナオさんも同席です。
お母さんのうちで夕食会です。

「これは…」と、私。
「美人…」と、ナオさん。
「ですねぇ…」と、私です。

ナオさんも美人ですが、美さきちゃんはこう、可憐な美人です。
ナオさんがヒマワリなら、美さきちゃんはユリです。(私はチューリップですかね?)
線が細くって、ほそおもてで、目が灰色のような、青のような色をしています。
人間離れした、人形のような感じがします。

「円城寺 美さきです…よろしくお願いします…」
声も細いです。
「ゆえちゃん…」
美さきちゃんの眸がじっと私を見上げます。私のほうが少し背が高いです。
美さきちゃんの眸は、灰色のような、青のような、曇り空のような色をしています。
吸い込まれそうです。美さきちゃんの眸を見ていると距離感があやしくなります。
眸以外の景色がスーッと引いていきます。
吸い込まれます。引き込まれます。スーッとなって…

(はっ)
目をそらします。
「な、なんか美さきちゃんて、メヂカラ強いんですけど…」
「フーン、へーえ、ほ〜う」
「またぁ、ナオさんは面白がってー」
「珍しいですね。私が前の夫と別れてから、美さきは口数が少なくなって、
塞ぎ込むようになったのに」と、これは双葉さん。

私は悲しくなりました。自分もそうだったので気持ちが分かります。
遺伝子結合技術が広まって、男の人なんて必要なくなればいいのに。
美さきちゃんは私を見て、優しく笑っています。
特別のときの、ナオさんの目に似ています…

「良かったわねぇ、ゆえ。妹が出来て」とは、お母さん。
「うん…」
「なんかイマイチね」
「なんだか不思議だなって」
「まぁ、急に妹ができたらそんなもんじゃないの?
さぁ、夕飯食べてちょうだい。双葉と二人で作ったのよん」
お母さんは嬉しそうです。




宴会が終わって、私たちはナオさんの家に戻ります。
「いく…」
美さきちゃんも一緒です。今晩は三人です。
ナオさんちのベッドは大きいし、私たち二人は小柄なので、問題なしです。
美さきちゃんはナオさんのアイコゾクが気に入ったようで、
ナオさんにやり方を教わっています。
http://www.bornelund.co.jp/ec/detail.php?id=5486

「双葉さん、美さきちゃんの新学期に合わせて引っ越してくるんだって。」
「ふうん。じゃ、すぐだね」
「双葉さんて落ち着いていて、ウチのお母さんと正反対ですよね。
どうして男の人って、あんなステキな女の人を捨てたりするんだろう?
いなくなっちゃえばいいのに…
これからお母さんが二人になるんだなぁ。ナオさんの三人ほどじゃないけれど…。
学校では黙っていたほうがいいのかなぁ?
…って、あれ。美さきちゃん、それ出来たの?」

「これ…」
私にパズルを差し出します。私もルールは知っているので、確認してみます。
「えーっと…。すごい、これ合ってますよね?ナオさん」
「うん、たぶん合ってる。見なくても分かる。
さっき黒点9と黒点0のピースをはじいてたから、もしやと思ったんだよね。
でも、数字のコマまでパズルするとは思わなかった。
私がちゃんとルールを説明してなかったんだけど、結果としては速く出来てる。
しかも、ちゃんと12から組んでた。この子はとんでもなくカンが鋭いんだ。」
ナオさんは美さきちゃんを、まじまじと見ます。
美さきちゃんは笑っています。

「へーえ、ナオさんにそう言わせるんだからすごいなぁ」
「…ひょっとして、この部屋に入って、アイコゾクを手に取ったのは、
私に理解してもらうため?」
「はい…」
「…ひょっとして、葉子さんに会った時、私とゆえの存在にも気が付いていた?」
「はい…」
「ゆえ、この子カンが鋭いなんてもんじゃないよ。
美さきちゃんは人の心が読めるレベルだよ。
あーっ?、あれ?私たち、美さきちゃんのペースに乗ってない?
ねぇ、美さきちゃん。ゆえは私にとっても大切な人なの。
美さきちゃんと二人でシェアでいい?」
「はい…」
「?」
「だって。という訳で、ゆえは今夜サンドイッチね。
しっかし、美さきちゃんは美人だなぁ。これは楽しみな展開ですよ」
「ええーっ!なにが、どういう訳!?」
「だからぁ、美さきちゃんは、私たちの関係を分かった上でここにいるのよ。
このあと何が起こるかも分かっているの。んね」


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