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プレイボーイの憂鬱
【女性向け 官能小説】

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ため息1つ-7


「ここの視線・・・痛いです」

お!鈍感加奈ちゃんでも
この食堂の視線は感じるんだ?

軽くぐるりと視線を回すと
手を振ってくる子やウインクする子がいる。
強者だな・・・
女といる男にそんなことするなんて。

「じゃ、明日から俺の部屋でランチする?」

からかってみたくてそんな提案をわざとする。
顔を真っ赤にする加奈ちゃんを見たいがために。

「え?家近いんですか?」
「う・・・ん」

この子の反応はいつだって予測不可能で・・・

「一人暮らしなんですか?」
「う・・・ん」
「もちろん吉岡先輩が作ってくれるんですよね?」
「加奈ちゃん、料理苦手なの?」
「はい!」

料理が苦手なことを
ここまで自信アリげに返事をする子も珍しい・・・
俺の胃袋を掴もうとは考えないんだな。
俺、男に思われてねーのか?

「じゃ、おじゃましようかな」

げ!
本当に男に思われてねーのかよ!

俺はがっかりする反面
二人きりになれることにウキウキしていた。
どう考えても艶っぽい関係になることはないだろうが
それでも良かった。

俺はもしかしたら
脳内が中学生に退化したのかもしれない・・・







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