「be eaten」-2
そっと床に腰を下ろし、カップに僅かに指を二本投入した。
「待て」
キッシュの鼻先にそれを近付けながら、私はそう宣言する。
ポタリ、と一滴床に滴り落ちる。バターと涎が。
「よし」
途端、物凄い勢いでキッシュが指先を舐め始めた。
舐めるだけに飽き足らず、しみ込んだ味までしっかり感じられるようにか指をくわえ、しゃぶり倒す。
もうすぐ、これが私の熱いバターをも舐めてくれるのだ。
体がどんどん火照ってくる。
「分かった分かった……ストップ、キッシュお座り」
ピタリと行動を止めて指示に従う。
でも、まだ目は私の持っているカップを見据えたまま。
バターは大好きなのに。
本当に忠犬。
パンティーをそろりと下に落とす。
よくは見えないが、すでに愛液を吸い込んでいることは確かだった。
器から、ドロッ…と今度は大量のバターを私の手にあける。
忠犬の目の前で。
ゆっくりと足を開脚し、指を開いてぼたぼたと秘部に向かって大量にふりかけた。
たっぷりのドレッシングに犬の息が速くなる。
「召し上がれ……よし」
ガバッと、キッシュが身を乗り出すようにして私の秘部に突進した。
「あ…ぁあ!キッ…シュ…ゥ……良い…」
ベロベロと上へ下へと舐めこまれ、人間よりも柔らかい舌がクリを優しく撫で擦っていく。
奥から液がすごい勢いで溢れてくるのを感じた。
そのまま割れ目から流れだして後孔まで達し、キッシュの舌もそれを追って入り口をぺろぺろとはい回る。
「あぁ…気、持ち、いぃ……」
頭がぽぅ、となってきた。
何となく始めたこの行為も今や生活に無くてはならないものになっている。
潤んだ目で愛犬を見つめると、ひょこひょこと揺れている犬のナニが目に入った。
「……お前も気持ちよくなってみる?」
バターにまみれていない方の腕をできるだけのばす。
私の体勢が変わるとキッシュも動くため少し苦労したが、体を起こしてなんとかナニを握った。
指を絡めて上下運動を繰り返す。
飼い主目で見て、喜んでいるように見えた。
心なしか手応えも固くなってくる。
「お前も男の子だもんねぇ……気持ちいい?っあ」
呼応するかのように、割れ目の奥に舌が侵入してきた。割り広げられる。中が疼く。
速くバイブを中に入れたい。ひくひくと震えて既にイきそうになってる。
「やぁ…もう、だめぇ……」
起こした体から力が抜けて後ろに倒れた。
鈍い音がして振動が響く。
それは例外なくカップを持っている手にも伝わり……ダラッと胸に大量のバターが零れ落ちてしまった。