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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第10話-7

「あ、ああ……素敵だ……気持ちがいいよ、葵くん……」
 葵のバストを揉み、腰を突きあげながら、誠治もまた陶然としている。胎内でうねりながら包み込んでくる感触は、口内で受けるそれよりも、なにか故郷に帰りついたときのような、言い知れない安堵感を誠治の胸に溢れさせていた。
 命が生まれてくる場所に、還っているからだろうか。それとも、新しい命を生み出す行為に、没頭しているからだろうか。
「私も……私も、気持ちいいです……ぅ……!」
 揉まれている胸がいっぱいになって、葵もまた、悶えの中にも感じる確かな安らぎに包まれていた。これ以上の気持ちよさなど、人類には感じ得られないだろう。

 ぐちゅぐちゅぐちゅっ、ぐちゅぐちゅっ!

「んあぅっ、んくぅ、んんっ、んんっ、んあああぁぁぁっ!」
 興奮が高まっている誠治の腰使いが、一気に強くなった。二人の奏でる淫楽は、クライマックスに向けて一直線である。
「あっ、あんっ、んんっ、せ、せいじ、さんっ、あんっ、あんっ!」
 悶えの中でも愛しい人の名を呼んで、葵の潤んだ瞳が揺れる。
「あおい、くん、あおい、あおいくん……!」
 誠治もまた、そんな葵の様子に煽られて、湧き上がってくる官能の炎にくすぶられるまま、激しく燃え上がっていく。

 ぐちゅぐちゅぐちゅっ、ぐちゅ、ぐちゅぐちゅぐちゅっ……!

「あんっ、んんっ、んっ、んっ、あ、あっ、い、いいっ、ん、んあっ!」
 小刻みな葵の悶えのリズム。繋がっている部分に受ける刺激そのままに、葵は誠治の楽器となって、その愛くるしい唇から何度も、艶めいた歌声を奏で続けた。
「あおい、くん……すまない……も、もう……!」
 誠治が己の限界を先に感じたようだ。一度それを垣間見てしまえば、それを押し留めることは男として非常に難しい。
「は、はいっ……きてっ……きてくださいっ……!」
 自分の体で誠治の全てを受け止めたい。葵はそう考えているから、誠治が堪えることのないように、彼の激しくなった腰の揺すぶりに合わせるように、自らも胎内のうねりを出来る限り、自律して蠢かせて見せた。
「う、おっ……!」
 それが誠治にも伝わったらしい。堪りかねた様に、腰を深く突き立てながら、誠治は、上昇していく自身をそのまま、葵の中に注ごうと身構えた。

 ぐちゅうっ!!

「ふ、ふか、いっ! あ、んあぅっあああっ!」
 葵の一番深いところに、誠治が入り込んだ。その、瞬間だった。

 どびゅるっ、びゅくっ、びゅるびゅるびゅるっ…!

「あ、ああ、ああぁあぁ……」
 誠治の先端から溢れる熱いものが、葵の胎内を満たしていく。
「あ、くっ、んんっ、んっ……!」
 性感帯に満遍なく振り撒かれたその熱さが、葵を静かな絶頂に導いた。
「は、あ……はぁ、はぁ……はぁぁ……」
 女性には何段階ものエクスタシーがあり、葵の体で弾けた今回のそれは、さほど強いものではなかったが、誠治の生命の分身を受け止めたという感動が交じり合って、葵を恍惚とさせていた。
「あおい、くん……」
 誠治の身体が覆いかぶさってくる。精の全てを葵の中に注ぎ込みながら、彼は、射精の後に生まれる脱力感そのままに、動けなくなっているようだった。
「誠治、さん……」
 一方、葵の体で弾けたものは、軽い絶頂だった。
 一足早く自分を取り戻した葵は、覆いかぶさってきた誠治の体を受け止めるように、その背中に両腕を廻す。そして、お互いの結合が解けないように内股でしっかりとその腰を抱きしめて、愛しい人の体温と、リズムよく律動しているその鼓動を、自分の肌に直接感じ取っていた。


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