6 飛竜の親子 性、残虐描写-1
『やっぱ、ガキの穴は良いな。こんだけツッコんでもまだ狭いぜ』
男が腰を動かすたび、血塗れの粘膜が不快な音をたて、貫かれている部分から絶え間なく激痛が襲う。
『う……ぐ……痛…………やぁ……』
『へへ、この変態め』
縛られたカティヤの手首を片手で押さえながら、密猟者の相棒がひやかした。
『うぅぅ……』
悲鳴も枯れ果て、息も絶え絶えなカティヤから、うめき声だけがかすかにあがる。
青い草の香りに生臭い精液の匂いが入り混じり、切れた口の中には鉄さびの味。
前を切り裂かれた衣服は、動くたびずり上がって肩の辺りで丸まっている。焼けた地面にこすられた背中も痛くてたまらない。
慣らしもせず初めての凶器を付きこまれた幼い秘所は、無残に裂けていた。
快楽を得られるはずもなく、抜き差しとともに出血と苦痛が増していくだけだ。
まともな神経なら目を背けたくなる光景だが、強姦者の嗜好にはピッタリだったらしい。
何度も欲望を吐き出したというのに、肉の怒張は衰えることなく、硬度を保ったまま少女の膣を抉り続ける。
手を押さえている男が腰を奮わせ、自分の片手でしごいていた性器から、白濁した粘液を吹き上がらせる。
粘つく臭い液が、まだふくらみかけの胸に飛び散る。
べたついた手に頬を強く掴まれ、無理やり大きく口を開けさせられた。
ボタボタと、生臭い残滓が口内に注ぎ落とされてくる。
『がっ!ぐぇっ!う、ふっ!』
耐え難い吐き気がこみ上げ、激しくえづいた。
『汚ねぇな、吐くなよ。吐いたら目を抉るぞ』
『お前もたいがいじゃねぇか』
里の近くで野生の飛竜が子育てをしていると聞き、母竜を刺激しないよう一人で見に行ったのが、悲劇の種だった。
飛竜の肉や皮は高値で売れるため、乱獲が進み、数が激減していた。
そのため国では猟を禁じており、飛竜使いでさえ、自分たちの飛竜と交配させる以外は、決して手を出さない。
近くの草むらに、血を流した母竜が倒れ、横には子ども竜が一匹、鎖網に捉えられている。
薬物入りの餌と毒霧の魔法を使って、密猟者たちが飛竜を殺している所を、見てしまったのだ。
傭兵くずれらしい男二人に、まだ子どものカティヤが敵うはずもなかった。
肉棒を突き入れていた男が、低く呻いて精を吐き出す。
『う、い、ぃや……ぁ……!!』
散々注がれた後でも、全身の毛が逆立つおぞけが走った。
ビリビリに破かれた服から覗く肌や顔、髪にも白濁の毒液がへばりついて、そこからじゅくじゅく腐っていきそうな気がする。
ようやく満足したらしい男は、ズルリと肉塊をぬき、身支度を整えた。
『ふ〜、そんじゃ、そろそろ殺すか』
『静かにやれよ。飛竜使いどもに見つかるとヤバイからな』
半ば気絶し、痙攣していたカティヤの意識を、物騒な会話が引き戻す。
『あ、あ、あ……』
起き上がろうとしても、激痛で指一本動かない。
さきほど母竜を斬った剣が、夏のぎらつく太陽を反射させた時……。
『ぎるるるるぅぅ!!!!!!』
死んだと思っていた母竜が突然起き上がり、長太い首を猛然と振り回した。
『ぐが!!』
『ぎゃ!!』
短い悲鳴を同時にあげ、不意を喰らった男達は吹き飛ばされる。
一人は首の骨が折れ、もう一人は飛ばされた拍子に近くの木へ串刺しになった。
『き……る……』
母竜はそこで力尽き、鎖網に捕われた子竜の前に倒れる。
子竜が何度鳴いても、再び目を明ける事はなかった。