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続・天狗屋物語
【SM 官能小説】

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続・天狗屋物語(前編)-1

谷 舞子 様…

…私とのSMプレイの申し出をご承諾いただきありがとうございます。
それに、あなたのお写真を拝見させていただきましたが、私が想っていたとおり大変素敵な方
ですね。今すぐにでも、あなたとお会いしたい気持ちで胸をときめかせております。

私とのプレイのために、わざわざ一週間の休暇をお取りしていただき恐縮です。
信州の方も季節がよくなり、プレイルームのある私の山荘から見える風景に、きっとあなたも
満足されることだと思っております。もちろん、あなたが滞在されるための眺めのいいご専用
お部屋も用意しておりますのでご安心ください。

あなたの休暇がとれる一ヶ月後の金曜日の夜に、私の車でお迎えにあがりますが、待ち合わせ
の場所や時間については、後日ご連絡をさせていただきます。当夜は、山荘近くの高級レスト
ランで、美味しいフランスワインで私たちの出会いに乾杯したいと思っております。

それでは一ヶ月後を楽しみにしております…。



オレは「谷 舞子」あてのメールを送信すると、冷えた缶ビールを手にする。あいかわらず
自分が書いたデタラメなメール文に感心する。

眺めのいい部屋には笑ってしまうぜ…用意しているのは犬小屋みたいな監禁用の鉄檻だけだ…
それに、フランスワインで乾杯か…彼女には申し訳ないが、まずはオレのチンチンを咥えて
もらって、精液ジュースをたっぷり飲んでもらうことになりそうだな…。そう考えるだけで、
オレのあそこは、すでにぷるぷると頭をもたげ始めている。


カラになった缶ビールの空き缶を握り潰すと、二本目の缶ビールを冷蔵庫から取り出す。
ここのところ、天狗屋の商売もパッとしない。値引きしたガラクタグッズは、すっかりホコリ
をかぶっているが、値段の高いSM用品だけは、ときどき買っていく常連客がいるから何とか
この店も食いつないでいるところだ。

店の売り上げもほとんどがSM用品で、客は男女を問わず圧倒的に真面目そうな中高年が多い。
おそらくマンネリセックスに飽きたオッサンやババアたちだろうなんて思ってしまう。


「谷 舞子」からのメールでは、休暇がとれる一ヶ月後に会うことになっているが、SMの
古雑誌を買いに、本人がこの店にあらわれることもあのとき以来なくなった。この店を訪れた
ときに強引に拉致する手もあるが、彼女のための新しい仕置き部屋も改造中のことだし、完成
までもう少し時間がかかる。焦ることはないが、オレのチンチンは、「谷 舞子」の裸を縛る
ことを毎夜のように想像しては勃起を繰り返している。



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