舐-3
……っ!、ひ、ぎ、……あ、あ、ぁ……
「もう一度だ」
ぃた、ぃ、た、ぃ、…も、…っ!、っ!、っあ…!
「もう一回」
も、…ぁ…っ痛!!ま、た…?
「どうした? お前が望んだんだろ?」
もう叫ぶ気力も体力も無いのか、口をパクパクと開閉して何かを喉奥で訴える彼女の声を、拾う気にもなれない。
何度も「イったフリ」をしたモノをズルリと引き出してまた奥をついてやれば、擦れた声と共に爪がシーツをガリガリと擦った。
塞がらない手首の紅が、白いシーツに滲む。
可哀想に思って彼女の上半身を引き起こし、傷口を舌でえぐるように舐めてやれば、弱々しいながらも比較的強い力で腕が退かれた。
同時に、腰が逃げるように浮いたのを左腕で押さえ付けて子宮口を犯してやる。
ひぐ、と彼女の喉が鳴った。
「ああ、痛いのか」
ずっと聞こえていた音に、意味を持たせる。
「まぁ、こんだけ乾いてりゃ、痛いわな」
涙すらも枯れた目が、こちらを見上げてきた。
「今、濡らしてやるよ」
枕元のローションを手に取り、数滴結合部に垂らす。
ヒヤリとした感触が消えるのを待って
ズ、と最奥まで押し込んだ。
「嫌あああっ!!」
カッと見開かれた目と、弓なりにしなる身体。
両手で腰をひっつかみ、自らの動きでローションを塗り広げた。
そのまま短いストロークを開始する。
「濡らしたいんだろ?」
叶えてやるよ。
っ!、っ!と、声にならない呼吸音が鼓膜を震わせる。
ビュク、と数分後にそれは唐突に終わりを迎え、目的を達成した。
引き抜いて軽く後始末をしている間、彼女はぴくりとも動かなかった。
少し心配になるが、頬を近付ければ呼吸も心音もあったので、忘れることにした。
クラクラする頭を静めようとタバコを手に取る。
灰と煙を逃がそうと窓を開ければ、今だに続く雨のザァザァとした音と、土と水の混じった匂いが感覚に訴えかけてきた。
「暫く止みそうにないな」
独り言と白煙が、雨に溶けて地に叩きつけられる。
ドウシテ
ウマクイカナインダロウ
ジュッ、と二口吸った白柱が、指から離れて地面に転がる音が聞こえた。
勿体ない、と視線が地を這ったところで、頬から土に一滴水滴が落ちかかる。
雨?
指がボタボタと落ちる雨を追って、視界に爪の先端が追い付いたところで
プツッ、と意識がブラックアウトした。