成人式-5
私は秋くんから目を離さずに
こたつを出た。
秋くんはそんな私を気にせずに
雑誌に目を向けたまま。
私の行動なんて眼中にないかのように
雑誌から目を離さない。
私は秋クンの気が変わらないうちに
秋クンの足のあいだに滑り込む。
足を堀ごたつに預けたとたん
秋クンは片手を私のおなかに回してきた。
「ほら。映画。いいところ。見とけ」
「うん・・・」
きゅっと軽く手に力を入れて
私を引き寄せ、秋クンの体に私の背中が密着した。
「いい匂いがする」
雑誌を見ていたと思ったのに
後ろから私の首筋を羽のように触れるか触れないかの
キスを繰り返す。
「ん・・ぁ・・」