成人式-3
「だから。しよ?」
「むり」
秋クンは手を伸ばしてさっき投げ捨てた雑誌をソファーから拾い上げて
読みかけのページを探し出した。
「秋クン〜・・・」
今度は私の問いかけに顔を上げることもしない
こっちを見ろ!
「もう少しで成人式だね」
「ああ」
「成人式のお祝いに私を、あ・げ・る」
「遠慮する」
即答しないで!
女子高生の可愛い幼馴染が
エッチしようって勇気を出して言ってるのに!
なんなの?この草食系は!
全く!今時の男子って本当にじれったい!
あぁ〜つまんない。
せっかく好きな男の子と一つコタツの中にいても
見ている物も違ければ
考えていることも違うのね。
つまんないったら、つまんないっっ!