第2話 新妻の性癖-6
新妻の身体は正直だった。
いつの間にか、両足を大きく広げ、その中心部にピンク色の淫具を突き立てていた。
ソファから浮いた腰が上下運動を繰り返している。
バイブのうねりに合わせるように腰を回すと、抉りが大きくなり、堪らないほどの快感を得られた。
それは、裕一との夜の営みでは、決して得られない快感だった。
(凄い、気持ちいいです……もっと、犯して下さい……)
脳内の男に、ふしだらなことを口走る紗希。
バイブを持つ手の動きが早く、小刻みになっていく。
振動するエラが新妻の子宮口を何度も何度も擦る。
浮かせた腰が大きく円を描く。
うねる亀頭が新妻の膣奥を大きく抉った。
(あっ、スゴイっ!イクっ……)
新妻の腰が二度、三度と波を打つ。
(イクっ!イクっ!あぁぁぁッ……)
紗希は、深い絶頂感に満たされていった。
しかし、その相手は夫ではない別の男だった……。
「やだ、もうっ!私ったら、何してるの」
ようやく正気に戻りつつある紗希は、床の上で卑猥な動きをしているバイブを止めた。
「もうっ。何で、こんな物、贈ってくるのよ」
贈り主の悪友に悪態をつく紗希。
「ごめんなさい、裕一さん」
別に浮気をしたわけでもないのに、なぜか、夫に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
さっきまでの疼きが嘘のように、自己嫌悪と虚しさを覚えながら、乱れた服装を整える新妻であった。
【続く】