投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

私たちは様々な問題を抱えている
【ノンフィクション その他小説】

私たちは様々な問題を抱えているの最初へ 私たちは様々な問題を抱えている 16 私たちは様々な問題を抱えている 18 私たちは様々な問題を抱えているの最後へ

私たちは様々な問題を抱えている-2

「ねえ、利津子ちゃんの事好きなの、あれ間違いかも」

しょうちゃんは、貝の沢山乗ったパスタを食べながら言った。

「へ?」


私はバジルやらなんやらで緑色をしているパスタを食べながら、気の抜けた声を出した。

「間違い…?」

「ていうか、勘違いみたいな」

「え、え、それどういう…」
「利津子ちゃん状態になってた。」

「え、え、それどういう…」
「…俺ってさー、イケメンでしょ?」

「…は?」

「頭いいし、優しいし、セックス上手いし」

「…ええ、まあ…」

「だからさ、女友達とか、知り合い程度の女の子とか、知り合い程度でもない女の子とか、セフレちゃんとか、

結構、俺の事好きになるんだよねー。」


「…はあ。」

「結構しつこい子もいたんだよー。

毎日頼んでないのに弁当作ってきたり、誕生日調べて一方的にプレゼント送ってきたり、


人の手掴んだと思ったら、自分の胸触らせたり、


家まで付いてきたり。」


「…はあ。」


「なのに、利津子ちゃんは…」


しょうちゃんは食べるのを束の間やめて、呆れたように私を一瞥した。



「ぜんっぜん俺に好意を持たないんだよねー」


「…」


「だってさー、痛いセックスしたり、無視したりする男とさー、


優しくて気持ちいいセックスする男だったら、


絶対に後者を選ぶでしょー」


「…」


「浮気疑ってセックス以外しない男と


浮気してもOKで、セックス以外も楽しめる男だったら、

こっちも後者選ぶでしょー」


「…」


「…だからねー、なんでだってなって、


なんでだ、なんでだ、なんでだって…


それを、俺は、恋だと思っちゃったんだよねー。


以前の誰かさんと同じー。」

「…言いたい事は、分かりました…」


「まあ、だから、どうするわけでもないんだけどね…

また今までどおり、逢ってよ。

もう、好きとか、言わないからさ。」


「…うん。」


しょうちゃんはそこまで言うと、にこっと笑って、店員に食後の飲み物を頼んだ。


私たちは様々な問題を抱えているの最初へ 私たちは様々な問題を抱えている 16 私たちは様々な問題を抱えている 18 私たちは様々な問題を抱えているの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前