危険な忘れ物3-3
隣の部屋から音楽が聞こえ始めた。
きっと徹がCDをかけているんだろう。
悟は恵子のありとあらゆる所をその長い舌で舐め回した。
両手を拘束され、達しても達しても終わらない愛撫は恵子にとってまさに拷問に等しい。
足の指を一心にしゃぶる悟をぼんやりと見る恵子には、もはやこの苦痛を一刻も早く終わらせて欲しいという思いしかなかった。
たとえそれが、挿入を意味することだとしても。
「ねぇ、挿れていい?」
ほとんど、無意識に恵子は頷いた。
恵子の様子にもう抵抗する意志がないと感じた悟はようやく手錠を外した。
ずっと無理な体制をし続けたせいで身体が痛い。
悟は着ていたものを、全て脱ぎ捨てると恵子の上にまたがった。
(…おっきい)
徹しか男を知らない恵子にとって目の前にある巨大なペ○スはまるで凶器のように見える。
思わず腰を引く恵子の太ももを掴むと悟は腰を落とした。
ズチュ、という湿った音と共に、濡れそぼった割れ目はいとも簡単にペ○スをのみ込む。
悟が少し腰を揺らしただけで凄まじい快感が恵子を襲った。
(うそ…なに、これ)
彼氏の徹でも感じたことのない感覚に、恵子は動揺する。
「あんなに徹とヤリまくってんのに、恵子ちゃんのオマ○コきっついね」
下品な笑いを浮かべながら悟はピストンを続ける。
「っ、あっ、はっ」
「気持ちいい?恵子ちゃん」
恵子は頷く。
相変わらず隣の部屋からは徹の存在を感じる。
それなのに、恵子はいつしか自分から悟の動きに合わせるように腰を揺らしていた。
感じるポイントに巨大なペ○スを自ら擦り付ける。
「イっちゃう…!」
あっという間に果てた恵子に悟はまたも下品な笑みを浮かべる。
「もっとイかしてあげるよ」
達したばかりのまだ収縮する中を、悟のペ○スは擦りあげる。
突然、尿意にも似た感覚が、恵子を襲った。
「だめっ、オシッコ出ちゃうっ」
しかし、悟の動きは止まらない。
「いいよ、オシッコしても」
「やっ、いやぁっ」
次の瞬間、恵子の割れ目から大量の愛液が溢れ出す。
悟は低く呻くとビクビクと震えている恵子の胸の上に大量の精液をぶちまけた。
シーツの上はまるでお漏らししてしまったかのように、ぐっしょりと濡れている。
悟はそこに顔を近づけて匂いを嗅いだ。
「ふふ…潮ふいちゃったみたいだね」
そんな悟の声も耳に入らないほど恵子はぐったりとしていた。
徹とするよりずっと深い快感に身体中が痺れていた。
ーーー
徹が出掛けたようだ。
恵子はその隙に家を出ることにした。
「はい、これ」
悟が恵子のローファーを差し出す。
恵子はそれを無言で受け取った。
イきすぎて、身体が重い。
部屋を出て階段に向かう恵子を悟は呼び止めた。
「忘れ物だよ」
そう言って徹の部屋でなくした下着をヒラヒラと振りかざす。
恵子が駆け寄って手を伸ばすと悟はそれをヒョイと上に持ち上げた。
「またね、恵子ちゃん♪」
バタンとドアが閉まり恵子は呆然と立ち尽くした。
おわり