ハートのクイーン-7
「マサ。オトコとオンナの話をしてる。
兄貴だろうと邪魔すんなよ」
ドアに向かって静かに言ったヒロくんの言葉に
お兄ちゃんがドアを叩く音が消えた。
「・・・リカさんは?」
「リカ?」
「リカさんは、ヒロくんのなに?」
「ただの友達」
うそつけ・・・
「あたしたちがエッチしてること、
お兄ちゃんにもリカさんにも内緒だって言った・・・」
「おい!・・・エッチ?おい!
ナオ!ヒロとエッチしたのか?答えろ!」
あたしの小さい声がドアの外にまだいるお兄ちゃんにも
しっかり聞こえたらしく
再びドンドンとドアを叩いてくる。
そんなお兄ちゃんを無視してヒロくんはあたしに説明してくれた。
「マサに・・・ナオに手を出すのはナオが大学生になってからにしろって
言われてた・・・」
はぁ?