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ハートのエース
【女性向け 官能小説】

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ハートのクイーン-11


小さくコクとうなづいたとたん
ヒロくんが笑顔満開になって
あたしにくちづけをした。

何回も角度を変えて
唇が触れるか触れないかの
ついばむようなキスを何回も何回もしてくれた。

脳みそがとろけて
もっと深くキスがしたくて
もっと深くヒロくんが欲しくて
唇をそっと開くと
ヒロくんの舌が力強く侵入してくる。

歯をゆっくりとなぞり
舌と舌を絡ませる。
お互いの唾液がお互いの口内を埋め尽くす。


「ナオ!おい!」

ドアの外で未だに諦めないお兄ちゃんの大きな声にキスが中断した。


「マサ。いつまでもそこにいると後悔するぞ?
今からナオを抱くんだからどっか行けよ。
いくら兄貴でもナオの啼く声を聞かせたくねーんだけど」


ドガッ!

と壁を叩く音が聞こえた次の瞬間
ドンドンと階段を下りる音が聞こえ
バタン!と玄関のドアがしまった。

お兄ちゃんに今からエッチするって宣言しなくても・・・






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