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「友情と恋愛」
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「友情と恋愛」-1

アタシは異性に対しての割り切りが下手なのかもしれない。



昔、友達の彼氏とその彼女である友達に内緒で家にあがったことがあり、流れでやってしまったことがある。



アタシもあの時は、どうかしてた。



今になればそれくらいわかる。



比較的短大では、クラス委員も任されていたし出席率も良かったので、出来心でサボリたくなっただけだ。



自分に言い訳か。



その頃のアタシはというと、彼氏と別れたばかりだった。

きっとそれも大きな原因だったはず。



そもそもやってしまった男の子と元彼は、友人だったので紹介してもらうことになり、アタシ達は付き合うことになった。



結局アタシ達は、元彼の猛烈なメールと毎日の電話の末、付き合うことになった。



付き合い出すと、そんな熱い部分がなくなって、アタシから連絡を取るのが当たり前になった。



それも、まだ付き合い始めて一ヶ月でだ。



人によって付き合い方は様々だって思うことにしたのだが、アタシと会っている間は、ブルブル携帯が幾度も彼を呼ぶ。



「誰とメールしてるんよぉ〜?」

まさかそんな時は、浮気なんて思わず冗談じみた言い方で言った。



「スロットのイベント情報の会員メールやんけぇ」

と言って、携帯をパタンとたたみアタシの肩を押し倒しながら唇を重ねられた。



アタシは、誤魔化されたのだ。



女性には、第6感があるとよく言われるが、10代のアタシには、そんな力は備わっていなかった。



それが、浮気のサインだったことがわかったのは奴と別れて、友達の彼氏とやった時だ。



それまで時間がかかった。



どうも様子がおかしいのに、会えば

当たり前のように、アタシの体を自分の思うがままに引き寄せて、まだ重ねる楽しさを無知なアタシを自分の好みにしていくズルイ奴。



アタシのバイトは、イタリアンレストランでバイトをしていた。



バイト先の近くにスロットでよく当たると評判なところがある。



たまたまそこに、バイト先の先輩が数人通っていた。



ある日のバイトの休憩でアタシの頭を飛び交っていたこんな会話を、賄いのトマトとモッツァレラチーズのパスタを食べながらも、密かに聞き耳をたてていた。



「俺よ。昨日も行ってきたんやけどよ。メルアドGETしたって!しかも、どうも子どもおるとかいきなり言われてよ。でもマジ可愛いんやって〜」



パチスロで働いている女の子は、可愛い子が多いから、男性からの誘いも多いんだろうとくらいでしか思ってなかったから特に気にはしていなかった。



でも、なぜか頭のどこかにその聞いた話のことは留めていた。



その日の夜、自分の部屋で煙草を吸って一息ついていたところに、知らない番号の着信が鳴り続ける。


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