収穫-3
二人が激しく睦み合うダブルベッドの向かい側に置かれたドレッサーの大きな鏡には、前の日にもあったような奇妙な光景が映し出されていた。
ぐちゅぐちゅとイヤらしい音を立てているユリのおまんこから、濃緑色で細長い蔓のようなものがズルっと出て、タカシの股間から背中側へ回って伸びていく。肌には触れず、空中を漂うように先端を揺らしながら頭の方へ向かっていった。
細長い蔓がシュルシュルと伸びてタカシの首に巻きつくと、次の瞬間、蔓の鋭く尖った先端部分が襟足の部分に突き刺さった。タカシは、ピクッとからだを震わせて硬直し、一旦、動きを止めた。
「…はぁ…はぁ…はぁ…」
ただただ気持ち良くなることに無我夢中だったユリは、そんな小さな異変に気づく筈もなく、だらしなく唇を半開きにして喘ぎながら、荒くなった呼吸を調えているだけで精一杯だった。
蔓の先端は、次に、ユリの方へと向かった。白く柔らかな首筋にトゲのような物がプツッと刺さる。その刹那、ユリは目の前が暗くなるのを感じたが、頭の中いっぱいに広がっていく快感の波に浸り切っていて、少しの違和感も覚えることはなかった。
役割を終えたのか、濃緑色の蔓は急速に縮んでスルスルとおまんこへと戻っていき、あっと言う間に収まってしまった。何事もなかったかのように、再び、タカシの腰が動き始める。ユリの方も、下から絡ませた両脚にキツく力を込めて締め直し、タカシのあそこをおまんこの奥へと深く迎え入れていった。
形良く膨らんだユリの乳房を両手で掴んで揉みくちゃにしながら、タカシは、あそこを根元までずぶずぶと潜り込ませ、大きく抽送を繰り返す。乳房への荒々しい刺激に興奮をさらに掻き立てられたユリは、快感に震える声でタカシの名を呼んだ。
「…タカシさん…あぁ…タカシ…ぁんんぅん…」
甘く切ない呼び声に応えてからだを倒し、背中から両手を差しいれてユリを抱き締めたタカシは、狂ったようにユリの唇にむしゃぶりついていく。
唾液に濡れそぼった舌の感触がぶちゅぶちゅという音とともに混ざり合い、胸板に押しつぶされた乳房を通して伝わってくるタカシのからだの重みが、ズンズンという律動とともに、ユリの意識の隅に僅かに残った理性の壁を突き崩していった。
タカシの腰の動きがさらに慌ただしくなり、ユリの方も合わせて、巻き付けた両脚と太ももにググッと力を入れる。おまんことあそこの密着度が、イッキに増した。
「ぁあああ、凄いよ! ユリ!!」
「…んぁ…ぅん…ぅん…ぅんんんっ…」
お互いの動きがもっともっと激しく、喘ぎ声がどんどん大きくなっていく。興奮と快楽のボルテージが頂点のすぐソコまで高まってきていた。
「あぁ、もう、もう出そう、出る、出る!!」
「…あぁ…ああ…ぁあああああ!!」
タカシは、絶頂の瞬間、おまんこからあそこを引き抜き、白く濁った濃厚な液体を空中へ迸らせていった。ユリは、チカチカと瞬く小さな光に包まれながら、褪せていく視界の中で、からだごと別の世界へ飛ばされていくような感覚にからだ中を充たされていった。
ドレッサーの大きな鏡の中では、またもや奇妙なことが起こっていた。タカシのあそこから勢いよく吐き出された精液は、ユリのおまんこから突き出した深紫色のツボ状の物体の中に取り込まれ、ソノ物体は、すぐに元のおまんこの中へと収まっていった。
射精の後、気を失ったようにユリの傍らへうつ伏せに倒れ込んだタカシは、そのまま眠ってしまった。ユリも、いつまでも収まらないオーガズムの余韻に浸ったまま眠り込んでしまった。