第5話-2
自分が気持ち良くなるために、ナオさんを汚してそのままなんて、絶対にダメです。
それはナオさんを、便器とおとしめる行為です。
私は、あらためてナオさんの口の中に舌を入れ、舌でまさぐって、それを回収します。
そのときナオさんは興奮して、持ち去ろうとして、舌で奪い合う形になりましたが、
こればかりは譲れません。
私は素早く吸い出して飲み込みます。
私は少し感覚がおかしくなっているので、いやな気持ちはしません。
ナオさんに感謝を表すほうが大切です。
「ナオさん、ありがとう」
汚してしまったナオさんの顔をなめます。
時々、ヘッドボードの水で、自分の口をきれいにすることを忘れません。
ナオさんは私の素晴らしい恋人なのですから、大切にしなければいけません。
「ナオも欲しい…」
舌を出して甘えるナオさんが愛おしくて、胸が張り裂けそうです。
私はナオさんの頭を抱きかかえます。
「あげる、今、あげるからね」
私は指にだえきを垂らし、後ろから手を回して、指を自分のお尻に入れます。
奥にあった塊に指を入れて、少しだけ取って、手前に持ってきます。
「今、ナオの欲しいのあげるから…」
ナオさんの顔をまたぎ、肛門を口に近づけます。
舌が割って入ってきます。少し、いきんで与えます。
小動物に、ごはんをあげているようです。
ナオさんの顔を見ると、ナオさんは目を固く閉じ、顔をしかめて、
手を速く動かしてオナニーしています。もう少しです。
私は耳元でささやきます。
「中学一年生の女の子のウンチはおいしいの?」
ナオさんは、とても苦しそうな顔をして、体を何度も引き攣らせながらイキました。
特別な日には特別なことが起こるのです。
「ナオさんの勉強している数学って、どんなものなんですか?」
「私のテーマは、この現実世界のリソースを数学的に探すことなの。
リソースって資源って訳されるね。OK?」
「はい」
「人間の精神世界なら脳、コンピュータの仮想世界なら演算装置ね。
ここまではわかるかな?」
「…なんとか。映画であるやつですよね?実は今、この世界が嘘だったって」
「そうそう。ゆえは頭の回転が速いね」
「えええ、現実世界ってそうなんですか?嘘なんですか?」
「良くできた嘘は本物になるってこと。
一方で、現実世界を構成する素粒子は物理法則を覚えてはいない。
ということは、リソースが存在して、記述に従っていると考えるのが自然だわ。
人類は最近になって、記述を手に入れ始めているけれど、
リソースは見つかっていない…わかるかな?」
「…わかりません」
「ちょっと難しいね。リソースは、無いか、とても見つかりにくいってこと。
それはそうよね。神様は知られたくないもの。そんなことを私たちが知って、
やたらといじったら世界が壊れてしまう。でも私は知りたいわ」
「見つかるんですか?」
「大学四年間では到底無理。将来は研究職に進みたいけれど、
そこまで私、頭良くないし。広げた風呂敷を畳めるか心配だわ…」
「ナオさんは先のことまで考えてて、えらいですねぇ…」
「さぁゆえ、ねんねよ!お尻触るよ!」
「はい!」