第3話-2 ナオさんが走る姿はとてもきれいです。 なにか、私たちとは違う生き物のような、気がします。 ナオさんが走るとき、風は左右に道をゆずり、おじぎをしていきます。 ナオさんが足を着くとき、音が波紋になって広がっていくのが見えます。 ナオさんが進む先の景色が、鮮やかに色を変えていきます。 私は、ナオさんのいいにおいを胸いっぱいに吸って、あとをついていくのが大好きです。