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手紙
【熟女/人妻 官能小説】

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女の手紙 その2-1


少しずつ季節が春を目覚めさせてくれる今日この頃です。
あなた・・と言って良いのでしょうか、
今は先生と言った方があなたには良いのかもしれません。

寒さにあまり強くないあなたですが、お風邪などを引いていませんか?
喉などを痛めていませんか?
そんな時には、暖かい格好でお過ごしください・・

とはいっても、こんな私のことなどは、気にも掛けてはいないのでしょうね。
もう、あなたに抱かれることも、お話しすることも無いと思いながらも、
ついつい、
不思議にあなたを思い遣る気持ちが少しでも私の心の中にあると思うと、
私自身が驚いています。


女とは、一度・・夫婦として交わってしまえば忘れられないものなのです。
どんなに冷たくされようが、相手にされなくても・・・
いっときは、熱く愛されたことは事実なのですから、
その消しがたい事実と記憶・・
これがわたしとあたなを繋ぐ架け橋となるのです。

でも、それはわたしの独りよがり、独善とでもいうのでしょうか・・


すみません、つい愚痴になってしまいましたね。
そうそう、この手紙でわたしのことをお話しするお約束でした。
ただただ、わたしのこの一方的な手紙だけで、
わたしの思いを述べているだけですが、
なぜか、
あなたが黙って一人黙々とこの手紙を読んで下さっている気がするのです。


どんなに、わたしが蔑んだ女となろうとも、どんなに惨めな女になろうとも、
わたしは今でもあなたの妻となっているのですね。
それをあなたが望むから・・
こんなわたしを離婚して、さっさと縁を切ればいいのに、
あなたはそうなさらない、

その本心をわたしは分かるようでいて、
分からないのかもしれません。
揺れ動く男心・・・ごめんなさい、それは女性に対する表現でしたね。
でも、今はそれが本当にあなたの偽らざるお気持ちでは無いでしょうか?

わたしは離婚届にサインをして、あなたのもとへ送りましたが、
役所で確認した所、
相変わらず戸籍は綺麗なままで、わたしは妻と記録されています。

もし、あなたがその気になれば、その瞬間から・・
あなたは、
こんな淫らな女に成り下がったわたしと完全に縁を切ることが出来ますのに。





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