コスプレタイム-4
「黄金色のきんきらきんレオタードっ!」パシャッ!
「ミニスカセーラー服っ!」パシャッ!
「女性警察官の制服、これも夏輝に調達してもらったっ!」パシャッ!
「ピンクの女性看護士のユニフォームっ!」「ハダカにエプロンっ!」「白のスケスケモノキニっ!」「女児用スクール水着っ!」
「はあはあはあはあ・・・・。」龍はぱつぱつぎゅうぎゅうの紺色のスクール水着姿で床にへたばっていた。スクール水着なのに、ハイレグスタイルだった。龍が穿くと、ほとんどTバック状態になっていた。「こ、こんなスクール水着なんて、あるもんかっ!」
「龍、実は楽しかったんじゃない?」真雪が嬉しそうに言った。
「も、もう勘弁してください、お姉様方・・・・。」龍は涙目になっていた。
「龍くん・・・・」春菜が申し訳なさそうな表情で龍を見た。
「ごめんね、龍。ちょっと調子に乗りすぎたかな。あたしたち。」真雪はそっと龍の肩に手を置いて言った。
龍は顔を上げた。真雪がそっと彼の涙を拭って、優しくキスをした。
龍は恥ずかしそうに小さく言った。「べ、別にいいけど・・・。こんなこと、滅多に経験できることじゃないし・・・。」そして龍はまた赤くなって少しうつむいた。
「これで最後にするね。」
「ええっ?!まだあったの?」
「最後のシメは、やっぱり、これ。」
真雪が広げたその衣装を見て、龍は卒倒しそうだった。
「春菜も着るから。おそろいよ。最後は三人で写真撮ろ。」
それはメイド服だった。
例によって春菜はピンク、真雪はライトブルー、そして龍は黒のゴスロリ風メイド服を身に着けた。
真雪が三脚にカメラをセットし、ドアの前に立てた。「いくよー。」タイマーをセットして、彼女はシャッターボタンを押した。
カメラ本体の赤ランプが点滅を始めた。
龍を真ん中にして三人はカメラに向かってポーズをとった。
「ルナ、ここにいるのか?」部屋の外で声がして、帰宅した健太郎がドアを開けた。
パシャッ!
「・・・・!」中の様子を見た健太郎は一瞬凍り付き、無言でそのままそっとドアを閉めた。
「あああーっ!ケン兄!誤解だっ!誤解したまま行かないでっ!」龍は大声で叫び、ドアに向かって突進した。
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