隠し事-11
「まだあるな?」
余裕のあるカリーの仕草にスランは彼女の片脚を抱えあげる。
「わきゃぁっ」
いきなり脚を持ち上げられたカリーは勢い余って後ろのソファーに背中から倒れた。
「さて…と……ココに何を仕込んでんだ?」
ソファーに仰向けになったカリーにスランはのし掛かり、脚を大きく開かせてスカートを捲りあげる。
「な、何の事かなぁ〜?」
スカートの裾を膝で押さえられ、身動きが取れなくなったカリーは薄い笑顔を顔に貼り付けてすっとぼけた。
「女暗殺者を普通に抱く程、俺は馬鹿じゃねぇの。身体検査しねぇと死ぬじゃねぇか」
だから薄い生地のドレスを着せたのに、それでもこれだけの武器が出てくる。
これだから女は怖いのだ。
スランは遠慮なくカリーの下着を引きちぎり、秘部に指を突っ込んだ。
「いっ?!」
スランの指にコツッと何かが当たり、カリーは小さく悲鳴をあげた。
「ほらな」
スランはぐにぐにと指を動かして中に挿っていたものを引き抜く。
ヌプ
出てきたのは細長い筒状の鞘に収まった小刀。
鞘はねっとりと濡れているがそれはカリーの液体ではなく人工的に作られたもの。
それを指で摘まんだスランは得意気にそれを振って見せた。
「……っと油断させて……だろ?」
目立つように仕込んだ武器は囮。
スランは筒を床に捨てて更に指を挿し込んだ。
「ぅあっ!」
中でぐりぐり動かしてみると指先に小さな何かが当たる。
「ったく……ホント、女は怖ぇ……」
「んあっぁっ」
抉るように中身を掻き出すと、出てきたのは複数の薬のカプセルだった。
「……これは?」
色の違うカプセルをひとつ指で摘まんだスランはカリーにそれを見せる。
「……えっと……痺れ薬…かな?」
「こっちは?」
「んっとねぇ……毒?」
殺す気満々だな、とスランはもう一度カリーの中に指を挿れた。
「ひぁっ」
「もう無ぇか?」
「はうぅっあぁっ」
中を確認されてるだけだが、時折良い所を掠めるのでカリーは堪らず喘いでしまう。