ハートのジャック2-8
次の瞬間、あたしはヒロくんの腕の中にいた。
すっぽりと抱きしめられ、髪を優しく撫でられているうちに
あたしの警戒心は薄れてきた。
「いい子だ。でもナオ?このスカートは感心しないな・・・」
え?
「こんなに短いスカートは触ってくださいって
痴漢に言ってるようなもんだよ」
え?
「それともナオは痴漢に触って欲しいの?」
えぇ?
「全く!マサは何も言わないの?」
コクコクと言葉ではなく首を縦に振ったあたしに
「ダメだな。マサには任せておけない」
と舌打ちした。
髪を撫でていた手がゆっくりと降りてきて
あたしの太ももを優しく撫でた。
淫らにゆっくりとわざとらしいほどに優しく撫でられて
声が出そうになって
慌ててヒロくんのシャツに口をつけて声を殺した。