ハートのジャック-4
え?え?え?
ちょっとまて!
あたし、下着姿!
「お兄ちゃん。ちょっと待って!」
そんなあたしの声を無視するように
ドアが開く。
ちょっと!いくら兄妹だって返事を待ってから開けてよ!
あたしは上に着るものを急いで探すけど
朝脱いだはずのパジャマもない!
「お兄ちゃん!あたし着替えのとちゅ・・・う・・・」
「お!いい眺め!」
ドアのところに立っていたのは
お兄ちゃんじゃなく、数年ぶりに直視したひろくんだった。
「ヒロくん」
あたしは下着姿を隠すことなく
突然現れた初恋の人にボーゼンとした。