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AHR
【学園物 恋愛小説】

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1話-1



今日もこの朝霧学園は安定している。


安定している。


安定している。


安定している。


安定している。


安定している。



常に何かにさらされているという危険にさらされていると言うことに安定している。



大阪湾上、哨戒艦 白鷺。


「か、艦長!!
ソナー及び、レーダーに感アリ。アメリカ軍のものと思われます!!」

「狼狽えるな。速やかにこのことをターミナルに報告、同時に第一戦闘態勢。」


このように哨戒艦を海上に待機させておかなければならないほどに常に危険だ。


白鷺より送られた情報はすぐに学園の司令部、ターミナルへと集められてそこから最高意思決定機関であるロイヤルナイトたちに送られる。


このロイヤルナイトは学園で最も権力を持った生徒たちの集団、といっても教師に何のちからもなくなった今の時代ではこの言い方は少しおかしいかもしれない。


まぁ一般的な言い方をすれば生徒会、それがふさわしいだろう。


ロイヤルナイトたちも、今の状況が発生することはわかっていた。

というか、彼らがアメリカを挑発して今の状況があるのだ。



その発端がこの人、

「来たねぇ・・・ふふ、予定どうり予定どうり」

アーサー、この学園のトップで王。

ロイヤルナイトと言う学園システムのなかではもはや誰も逆らえない権力を全て握っている。

故にアーサーは生徒からは羨望の眼差しを受けなければならなく、圧倒的カリスマ性を持ち合わせている。

「とりあえず今回の作戦はβを開放することで合意、してたよな?ガウェイン。」

「あぁ。これより先は俺たちへの外界からの批判が増えるだろうな。」


ガウェインことロイヤルナイト、円卓の騎士の一人[白崎秀介]

学園の外事及び防衛等、外界(外界とは旧ポートアイランドに作られた朝霧学園が本土のことを呼ぶときに使う単語)との障害への対処を全て担っている部署、外事省の長官だ。


この学園では力の象徴と言ってもいい。


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