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AHR
【学園物 恋愛小説】

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1話-2

「あいつもこれからは表立って行動ができるようになる。
なにげにあいつには苦労をかけて来た。今日は存分に暴れてもらう。」


すると会議場の大スクリーンに映像が表示される。

「白崎さん、出撃準備完了しました。」

「おう生原。今日はお前らの部隊のお披露目だからな、派手にやらかせ。」

「ホントに派手にやっちゃいますよ?後片付け大変ですよ?いいんですかアーサー?」

「いんじゃね?アーサー権限で許可するさ。まぁ、学生の世界に兵器ブっ放すような奴はこっちから潰すに限るさ。」



アーサーが持ち前の爽やかスマイルでカッカッカッと笑う。この笑をみるとどこか心が落ち着くのはなぜだろう、ナイト達も全校生が思っている。


「それじゃぁ、出撃許可お願いします。」

基本的にほどけているような空気のこの会議場もココだけはナイトたちが皆だまり、かたづを飲む。


「外事省長官権限、特例において命ずる。外事省防衛部3局は速やかに、接近する我が学園への驚異を武力をもって排除せよ。」

「了解。外事省防衛部3局々長、生原泰一朗。出撃し、驚異排除を開始する。同時に、ロイヤルナイト権限第1条を執行する。」


画面がプツリと消え会議場に走っていた緊張が解ける。


「始まるぞ、あいつの物語が。」



そう、始まる。始まる。始まる。始まる。始まる。始まる。始まる。始まる。始まる。始まる。はじめる。はじめる。はじめる。はじめる。はじめる。はじめる。はじめる。はじめる。



生原泰一朗の物語が始まり、始めた。


彼によってではなく、彼を取り巻く者たちによって。しかし、始めたのは彼ではないがこの先の物語をすすめるのは彼、生原泰一朗だ。


生原泰一朗。
朝霧学園11年。
ロイヤルナイトの空席の一つ、ランスロットの称号を持つ。



チーター?
ビーター?
最強?



どれも違う。


なんたって彼は


イーターなのだから。


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