烏合の衆-6
「アース隊長ぉ〜サクさ〜ん、行きましょうよ〜」
バリーを囲んだメンバー達が手を上げて2人を誘った。
「おう」
アースはサクを置いて先に行き、サクは慌ててそれを追いかける。
「隊長!待って下さい!」
「もう、隊長じゃねぇも〜ん」
「も〜んじゃないです。リンさんの事は……」
「ああ、グロウに言った方が面白ぇかもな」
「それだけは勘弁して下さいっ!!」
リンの恋人であるグロウにバレたらどんなめに合うか……考えただけでも恐ろしくなった。
振り向いたアースとメンバー達が、サクを笑顔で迎える。
(このチームが好きだ)
サクは自然と笑顔になり、烏合の衆に飛び込んだのだった。
ー烏合の衆・完ー