一人エッチタイム-3
玄関で声がした。「ただいまー。あっ!真雪っ!」
「お、帰ってきたぞ、いっぱい発射しやがる男ども。」
どたどたと足音がして、龍がリビングに駆け込んできた。「真雪っ!」そして真雪の横に座って身体を密着させ、彼女の脇に腕を回してぎゅっと抱き寄せた。
「さすがだね。靴見ただけで、真雪がいることがわかるんだ。それとも蛾みたいに匂いに引き寄せられてんのか?」ミカは笑った。「コーヒー飲む?龍。」
「もうすぐご飯でしょ?」
「ああ。もうあらかたできてる。」
「当然真雪もいっしょに食べるんだよね。」
「いい?ミカさん。」真雪が訊いた。
「全然問題ないよ。だって、あんた今夜は泊まるつもりで来たんだろ?」
「それもいいの?」
遅れて入ってきたケンジが言った。「だめだ、とでも言おうもんなら、龍は暴れ出すだろうさ。」
「確かに。龍の初めての反抗期になっちゃうね。」ミカは笑ってキッチンに立った。
「あたしも手伝ってくるね、龍。」
「えー、もうちょっといっしょにいようよ、ここで。」
「まったく、甘ったれやがって。」ケンジが言った。「どうせ夜、たっぷり一緒にいられるだろ。」