〈過去を漁る黒鉄の檻〉-8
『……ふん!…ま、お前は後で楽しんでやる……夏帆と同じようになあ……』
「ふ〜…ふ〜…」
自慢であり、コンプレックスでもあった胸を弄ばれ、美津紀の瞳は涙に潤んでいた。
文字通り手も足も出せず、殺したいほどに憎い男に清純が僅かだが汚された……レイプされ、復讐も敵わずまたもレイプの憂き目にあい、最後の最後まで凌辱された夏帆の心の痛みは計り知れない……まるで夏帆の憎しみや哀しみが乗り移ったかのように、美津紀は憤怒の感情に支配され、全身がブルブルと震えた。
『そういやお前は“あおい”がどうとか言ってたなあ?』
専務は再び踵を返すと、文乃の傍にしゃがんで破顔した顔を近づけた。
少女にナイフを突き付けておけば、抵抗出来ない事は見破られているのだ。
『アイツは別の取引先に売ったっけ?サディストな奴だったと思ったなあ?ま、アイツはレイプされて潮吹いたり、中出しされたいって叫ぶような変態だったから、ちょうど良かったかもな?』
「こ…この野郎ッ!!!」
文乃は顔に似合わぬ罵声を発し、専務に噛み付かんばかりに飛び掛かろうとした。
その足掻きは虚しく押さえ込まれ、無意味な喚きとして男達の鼓膜を打つだけに終わる。
もう美津紀も文乃も、あの日の四姉妹と同じ状況に飲み込まれてしまっているのだ。
『あのガキ共も、仲間の巨乳ちゃんも、ちょっと悪戯してやればグチャグチャにオマ〇コ濡らして喘ぐんだろ?あおいや夏帆みたいによぉ』
「ゆ…許さない……アナタだけは許さない!!!」
いくら正義を振りかざしたところで、罪悪感など感じない鬼畜達にはなんの効果も有りはしない……怒り狂う二人の様を見て勝ち誇るだけだ。
『ほぉ?じゃあお前の身体で試してみるか?あの変態姉妹と違うトコ見せてくれよ』
「な…なにすんのよ!?汚い手で私を……!!」
『なに嫌がってんだ?感じちゃうから触られたくないんだろ?』
「ちょっとやめなさいッ!!ふ、文乃さんから離れろよぉ!!!」
男達は文乃を後ろから抱き抱え、枷で繋がれた両手を後頭部に回させた。
長い脚は、肩に担いで閉じられないように拡げられ、早くもストッキングから水色のパンティーが透けて見えた。
「離…せえッ!!このッ!!このォッ!!!」
『煩えなあ……お前が感じたり濡れたりしなかったら、ガキ共だけでも助けてやるって言ってんだぞ?』
『この可哀相な女の子を助けたいだろ?クフフフ……』
勝手に条件を付け、専務達は文乃に屈辱を与える為に周りに陣取った。
ジャケットのボタンが外され、Yシャツまでも脱がされていく。
そしてパンティーとお揃いの、水色のブラジャーが姿を現した。