〈過去を漁る黒鉄の檻〉-21
『専務、お疲れ様です』
『おう、お疲れ様さん。そのケツ出した女ヤッてイイぜ。ソレ以外は手ぇ出すなよ』
『へぇ…こりゃイイ女だ。刑事より“コッチ”の格好がお似合いだぜ』
数人の男達は既に勃起した肉棒を次々と曝し、文乃の尻肉を掴んでは秘穴へ暴行を加えた。
文乃が何か喚いていたが、そんなものに耳を貸す者など居るはずもなく、肛門と秘穴は性の玩具へと堕ちていった。
「……文…乃…さん……うぅ……文乃さぁん…!!」
体内で受け止める射精の衝撃に、時折文乃は悲鳴をあげた……唾棄すべき女の敵の遺伝子が、直腸を蝕み、子宮を汚染し、卵子にまで襲い掛かっていく……恐るべき性の権化を前にして、二人の刑事はあまりにも無力だった。
『汚え!!ケツ穴から糞混じりのザーメン漏らしやがった!!』
『あんまり気持ち良くて訳分かんなくなってんだろ?』
『お姫様みてえな面して、ス〇トロ好きの変態か?この便器女!』
輪姦によって壊されていく文乃に、男達は口々に罵りを浴びせて罵倒していく。歩んできた人生も、磨いてきた技術も、全てが霧散して消えていく……残されたのは、本能だけで哀しい反応を示す肉体のみ……。
真っ赤に染まる大空。
重々しくも群青色に波打つ海原。
漆黒の貨物船は、少女達の絶望を腹にしまい込んだまま、水平線の彼方に消えていく……。
《終り》