〈過去を漁る黒鉄の檻〉-17
『……フゥ……お前らもヤッてイイぞ?巨乳ちゃんに良〜く見せながらなあ……』
打ちひしがれる文乃に容赦は無かった……専務が肉棒を引き抜くや否や、男達は既に勃起した肉棒を次々と曝け出し、文乃へと群れた。
「ち、ちょっと文乃さんに……嫌あぁ!!!」
「……う……うあぁぁぁッ!!!」
性欲の漲る専務とのたった一度の性交で、文乃の体力は根こそぎ奪い取られていた……男達は左腕を文乃の首に回し、ヘッドロックのように顔と上体を持ち上げ、その哀れな顔を美津紀の眼前に晒した。
もちろん、下半身は抱き抱えられ、初めての膣内射精に戦く性器に新鮮な肉棒が突き立てられた。
『ヤれヤれぇ!!欲求不満は体に悪いぞ?ヤリまくってスッキリしろよ』
「文乃さぁん!!……ひ、酷い……酷いじゃないの!!!」
檻の中に入ってきた手が、またも美津紀の髪を掴んでは文乃と顔を突き合わせ、姦されていく痛々しい表情を瞳に映させていた。
汗に塗れたしかめっ面には、ボサボサになった髪が纏わり付き、有無をいわせぬ快感に顔面の筋肉は痙攣して鼻水を垂らさせた。
「嫌"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」
引き攣った叫びの後には男達は入れ替わる。
それは文乃の“用が済んだ”事を意味していた……。
『糞の穴も開発してやろうか?俺達の便器なんだから、ドコでも“使え”なきゃなあ……』
「お願いやめ…ッ……あ"〜〜〜!!!」
「ひ、酷い……酷いよ……」
猛り狂う肉棒を鎮める為だけに、文乃の股間は利用されていく。
初めての肛姦に絶叫しようがお構いなしに、肉棒は肛門をこじ開けて根元まで入り込み、性器のように扱っては精液をブチ撒けていった。
『いいかお前ら。俺達に少しでも歯向かったらコイツみたいになるぞ?』
専務は怒鳴りながら部屋中を歩き、少女達を恫喝して回った。
轢死した動物の死骸のように動かなくなった文乃の足首を掴み、弛緩しきって精液を吹き出す股間を少女達に見せ付けた。
食害されてボロ切れと化した刑事の姿を見て、それでも自分の意思を貫ける少女などおるまい。
もし居たとしても、それは美津紀ただ一人だろう。
『……お前は大切に扱ってやるよ。取引先のオヤジのプレゼントにしてやるからよぉ』
歯ぎしりしながら泣き腫らした瞳を向ける美津紀に、専務は微笑みながら非道な結末を告げた。
拉致された少女の“用途”は一つしかあるまい……たった今までの文乃と同じ、性欲の捌け口としての存在……。
凌辱のシーンを散々に見せ付けられてしまった今、美津紀の心に恐怖が生まれていないと言えば嘘になるが、それでも眼光は些かも曇る様子もなく、数時間前の文乃と同じ凛とした輝きを放ち、殺気を孕んだ眼差しを専務に突き刺していた。