第三章 肛虐の宴-6
「ほほう、これはこれは……イク時間もだんだん早くなっているようだな」
おそらくアクメに達したのは一度ではない。今もなお小さな絶頂を感じているはずだ……アナルパールを埋め込んだヒップが今も物欲しそうな感じでヒクついてる。
その様を見て、大村はそう推測した。
(ハアハア……あなた……ごめんなさい……わたし……壊れてきてる……)
ヴァギナはもとより、異質な愉悦が次々にアヌスのほうから繰り出されてくる。
その事実を認めた上で、自身の身体の変化に戸惑い、そして困惑しきった。
「ああっ……」
美優の下半身付近にドスンッと腰を下ろした大村が、美尻の間で揺れ動いているアナルパールをヌウッと引き抜いた。
そのアナルパールをジッと凝視し、鼻を寄せてクンクンと匂いを嗅ぐ。
粘膜以外の付着物を、目と鼻でしっかりと確認しているようだ。
「ふむ……奥さん、あんたは腸の中まで綺麗みたいだね」
少し納得のいかないような顔で大村は言った。
「まあでも、少しくらいは残っているだろうさ」
まるで自分に言い聞かせているような口調で呟き、引き出しの中をゴソゴソとまさぐる。大村の手には、五個のイチヂク浣腸が握られていた。
「ああ、お願いします……ひ、酷いことはしないでください」
うつ伏せのまま、アクメの余韻に小さく胸を弾ませている美優が怯えたように訴えた。
「酷いこと? 奥さんに酷いことなんてしませんよ。あなたにはもっと美しくなってもらいたいと思ってるんですから」
言いながら、大村はイチヂク浣腸の先をキュッと美優のアヌスに突き刺した。
チュルチュル―――
「あっ……やっ……」
肛門から注がれてくる冷たい薬液。
なんともおぞましい感覚に、伏せていた顔をガバッと持ち上げ、うすく眼を開けて遠くを見やる。
総身にはプツプツと鳥肌が立ちこめていた。
「奥さんの尻、思ったとおり飲みっぷりがいい。これなら五個くらい簡単に入ってしまいそうだな」
大村は続けざまに二個目を注入しはじめた。
「ああ……あ……いやあっ……」
美優が小さく喉を絞った。
キュウッと下腹部が締め付けられ、肛門あたりにピリピリとした痛みが走ってくる。
あまりの不快さに、早くこの場から逃げ去りたいと真剣に思った。
しかし、そういうわけにもいかない。
この嗜虐を乗り越えなければ、また明日からもここへ通わなければならないのだ。
そうこう考えているうちに、大村はもう四個目を注入していた。