第三章 肛虐の宴-5
「あ、ああっ……んあっ……」
背をグッと反っている美優の口からは、喘ぎに近い声が漏れた。
アヌスに減り込んでくる球体が徐々に大きくなってくると、圧迫されていく腸壁は自発的に収縮運動を始めた。
排泄器官の末端でしかない箇所で、これほどの悦楽を感じてしまうことに恐怖すら湧いてくる。
(ああぁぁ……ど、どうして……こんな……き、気持ちいい……)
長大なアナルパールは、美優が嫌悪を感じる間もなく全てが肛門内に埋め込まれた。
大村が、ニヤニヤしながら取っ手部分にあるスイッチをオンにし、小さな円を描くように動かしていく。
「あっ、はあぁぁ……うっ……だめっ……ひッ」
ヴイーン、ヴイーン―――
ただならぬ愉悦に満ちていたアナルパールの存在が、振動を加えてさらに激烈な快楽を作り出してきた。
美優は大きく口を開け、切羽詰ったように呻きながらギュウッと拳を握った。
「ふむ、下の口もそろそろ疼きたってる頃だろう。こっちにもでかいのを入れてやるか」
大村が、以前にも使ったペニス形のバイブを取り出し、今度は電源を入れてから秘裂に押し当てていく。
ヒップのほうから耳元へ聞こえてくる卑猥なモーター音。
濡れたラビアをめくるようにしながら突き抜かってくるバイブは、直腸内に埋まっているバイブより一際大きな音を立てている。
大村の手によって、ズブズブと根元まで挿入されていくペニス形のバイブ。
大村は、両方のバイブをしっかりと埋め込んでからそっと手を離した。
ヴイン、ヴイン、ヴイーン―――
むっちりと張った太ももの上で、ツンと突き上げられた豊満なヒップ。
その開かれた深い谷間の底にある二つの秘穴に深々と埋め込まれた杭。
大村の手を離れても、なお突き刺さったまま落ちずに機械的な音を奏でている。
臀部で卑猥に蠢きつづける二本のバイブに、美優は陶酔したように切ない吐息を溢した。
「まったく……何てイヤらしい動きを見せる尻だ」
バイブに合わせてクネクネと悩ましい動きを見せるヒップを見つめながら、その淑女らしからぬ卑猥さに生唾が沸いてくる。
大村は思わずゴクッと唾を飲んだ。
「イヤッ……ああぁぁ……ダメッ、イクッ……」
美優が突如両腕を突っ張り、華奢な背を一段と反りながら小さな悲鳴を発した。
歯をキリキリと噛みしばり、身体をひどく痙攣させていく。
そして、鋭い悲鳴を短く発してから不意に腰をグイッと勢いよく手前に引いた。
その弾みでヴァギナに刺さっていたバイブがストンと下に落ち、同時に美優の裸体もゆっくりと下に沈んだ。