第三章 肛虐の宴-3
「奥さん、もう乳首がビンビンになってるよ、厭らしいなぁ」
言いながら、硬くしこり起ってしまった突起物をキュッと摘む。
「あっ……ッ……」
この濃艶な吐息も、湧き上がる情欲の素直な反応だ。
決して演技ではない。
大村は、摘んだ乳首をグッと指先で押しながら乳輪へ埋没させた。
そして、沈めたままの乳首を上からグリグリと揉みまわした。
(んくっ……悔しい……感じる……すごく感じてしまう……)
単に乳首をこねまわされているだけで、秘芯が歓びに湧きながら熱い雫を噴き上げ始めていく。
美優は困惑した。
大村の愛撫に対する肉体の反応が、想像以上に早くなっているからだ。
大村が、今度は下から乳房の膨らみを手のひらで押し包み、五指を食い込ませながらギュウッとしぼり上げてきた。
「ハアアッ……んんっ……」
美優の口から溢れてくる悩ましい吐息。
バストから発せられてくる愉悦の豊かさに、心があっさりと翻弄された。
「奥さん、いつものように牝犬のポーズをとりなさい」
「は、はい……」
大村の指示に従順な態度を取る美優。
即座にその場で手と膝をつき、胸をスーッと下に落としてヒップだけを高々と持ち上げてみせる。
「やっぱり奥さんにはこのポーズが一番似合ってるな。大きな尻がより強調されてさ、メチャメチャに嬲りたくなるよ」
そう言い残し、大村は奥にあるタンスのほうへと向かった。
ガタッ、ガタガタッ―――
何やらタンスの引き出しを丸ごと抜いている。
また何か新しい道具でも使う気なのか……と、美優は心の中で不安を覚えた。
「奥さん、今日はね、あなたの腹の中の物をたっぷりと見せてもらうよ」
タンスから抜いてきた引き出しをドカッと足元に置き、大村が何やら愉快そうに告げた。
「お、お腹の中の物……ですか?」
言っている意味が分からず、美優は思わず聞き返した。
「そう、腹の中の物。あんた、今日はウ○コしてきたかね?」
「あ……あの……は、はい……済ませてまいりました」
上品な淑女にはとても言えるようなセリフではなかったが、これまでにも幾度となく同じ質問はされてきている。
素直に答えなければ、大村がすぐに癇癪を起こすことも分かっていた。
(この人……どうしていつもこんな恥ずかしい事を聞く……あっ、まさかっ)
お腹の中の物―――その言葉の意味がようやく理解できた。