第三章 肛虐の宴-20
ヌチッ―――
「はああっ……いや……ち、違う……」
張元のペニスが貫いたのは、アヌスではなく陰唇のほうだった。
悩ましげに唇を噛んだまま、美優は小さくイヤイヤと首を振った。
「あれ? こっちじゃなくて、お尻の穴に入れて欲しいんですか? ちと耳が遠いんで聞こえませんでした」
でかいケツをせっせと振りながら、張元がニヤついた顔でおどけてみせる。
「うっ……お、お願いします……お、お尻のほうに……入れてください」
さっきよりも大きな声で美優は訴えた。
どんなに屈辱的な言葉を吐こうとも、馬鹿にされようともかまわない。
とにかくこの強烈な掻痒感を、一刻も早く鎮めてほしくて堪らなかった。
「おお、なんと、奥さんが入れて欲しいって言ったのはお尻のほうだったんですね! これは失敬しました」
張元はすぐさま陰唇からペニスを引き抜き、それを間髪いれずに美優の肛門へと押し込んだ。
そこは、さっきの大村のペニスによってすっかり拡張されてしまったのか、張元の肉棒を苦もなくスムーズに迎いれた。
ヒップの丸みを両手で揉みしだきながら、ヌチ、ヌチ、と肉棒の抽送を開始していく。
縦に走る深い谷間を左右におもいっきり開き、ペニスが肛門にグサリと突き刺さっている様をニタニタと眺めながら腰を振る張元。
きつく締め上げてくる腸管にうっとりしながらも、そこが何やらねっとりとした淫液を分泌していることに張元は気付いた。
「大村さん、何度も言うが、これは二度と手に入らないくらいの極上品ですよ。うふふ」
「ええ、そのようですね」
いつの間にか美優に口唇奉仕をさせていた大村が、張元の言葉に大きく首を縦に振る。
大村同様、張元の眼にもただならぬ嗜虐色が浮かんでいた。
小さな窄まりにヌチャヌチャと出入りしているヌラついた肉棒を見つめ、張元は密かに次の凌辱を思案しはじめていた。