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夕焼けの窓辺
【その他 官能小説】

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第5話-18

―――軽い口付けが、だんだんと互いを求めるような深い口付けに変わっていく。
唇を離した瞬簡に見せた、彼の精悍な顔付き。
教師の顔を持つ、彼の表情が、一瞬で男に変わる。
そのスイッチが切り替わる時が、英里にとって一番心ときめく瞬間だった。
「今日は、途中でやめねーよ…?」
圭輔の大きな手が英里の頬に触れ、親指が唇の上をゆっくりとなぞる。
彼の瞳が、戸惑いに揺れる英里の瞳を射抜く。
いつも捕らえられたら決して逃げられない、彼の強い眼差し。
「いいのか…?」
英里は返答の代わりに、圭輔の厚い胸に両手を添えて、鎖骨の辺りに軽く触れる程度の口付けをする。
彼女の可愛らしい返事の仕方に、圭輔は淡く微笑む。
当然、初めから逃がす気はなかった。
今日は、前のようにのぼせて倒れられたら困るため、少し温度は低めに設定している。
それだけ用意周到に、無垢な彼女を手に入れるため…。
昨夜の激しい口付けを交わした後から、体の奥の疼きが止まらない。
いつもよりも彼女を、体全体が渇望しているかのように。
お湯で温められた体がほんのり淡い桜色に染まっている、彼女の胸に触れると、両手で持ち上げてその質量を確かめる。
「やっぱり、大きくなってる?」
その後に、俺が触ってるせいかな、などと耳元で嘯く圭輔に、
「…知らない」
英里は俯いて、恥ずかしそうに答えた。
優しく胸全体を両手で揉みしだきながら、滑らかな白い肌の中心で存在を強調し始めた突起を指で摘む。
そして、お湯の中から彼女の胸を掬い上げると、白い胸元に口付ける。
彼の唇が触れている部分だけが、まるで特別な熱を与えられているかのように熱い。
心臓がドクドクと早鐘を打つ。
顔を近くに寄せている圭輔にそれを悟られはしないか、英里は緊張で身を固くする。
お風呂に入っているせいだけではなく、彼に施される緩やかな愛撫によって、だんだんと英里の体も熱くなってゆく。
圭輔はふと顔を上げると、
「英里…」
「え?」
「…息、してる?」
「あ」
「ははっ、顔真っ赤だ」
「だ、だって…!」
「わかってるよ」
圭輔は、必死に反論しようとする英里の言葉を遮って、軽く口付ける。
「すぐ、緊張してる事なんか忘れる位…」
「…その先は言わなくていいですっ!」
また何か卑猥な事でも言って、からかうつもりに違いないと思い、英里は声を荒げる。
切れ長の瞳で見つめられると、ますます逆効果で英里が緊張してしまうのは明白だ。
わかってやるところがまた意地悪な人だと、英里は顔を火のように熱くしながらそう思うのだった。

「んっ、ふっ…」
圭輔の膝の間に英里が収まり、向き合った状態で口付けを交わす。
濡れないようにまとめていた長い髪は、彼の手でかき乱され、今やもう解けて淫らに彼女の華奢な肢体に張り付いている。
圭輔の舌が、艶かしく英里の口腔内を這い回り、呼吸がままならない程、激しく責め立てる。
浴槽に満たされたお湯が、2人の動きに合わせてばしゃばしゃと揺れる。
圭輔の指が英里の太腿に触れ、徐々に核心へと近付いていく。
充血しかけて堅くなっている蕾、やわやわと優しく揉むようにそこを摘むと、彼女の体が一際大きく震えた。
水とは違う、滑りを帯びた液体が圭輔の指に絡み付いてくる。
相変わらず感度が良いようだ。
圭輔は彼女の反応が嬉しくて、思わず笑みを漏らす。
愛液が溢れ出るその周囲をくるくると指で刺激し、ゆっくりとその中に指を挿れていく。
彼の僅かな微笑みに、快感の只中にある英里は気付かない。
(あ、お湯が…入って…)
彼の指が出し入れされる度に、英里はびくっと体を震わせる。
唇を重ねながら、敏感な部分を弄り続けられて、英里の体はもう既に限界に近い。
「あぁっ、あ…っ!」
密閉された浴室で、彼女の高い嬌声が反響する。
いつもより自分の耳に届く声が大きく、英里は羞恥心で目を堅く閉じる。
「英里、そろそろ…いい?」
圭輔が、耳元でそっと告げると、英里を立たせて後ろに向かせる。
「あの…?」
この体勢だと圭輔の顔が見えない。
振り向いて不安気な表情を見せる英里を安心させるように、圭輔は彼女の前髪をかきあげて額に軽く口付ける。
「大丈夫だから…」
後ろからすらりと伸びた彼女の足の間に手を入れて、陰核から蜜壷まで、彼女の敏感な部分を指や手の平全体で何度も往復させて擦る。
夥しい量の愛液が溢れて、くちゅくちゅといやらしい音が浴室にこだまする。
「んっ…あっ…!」
英里は声が漏れるのを堪えようとするが、こんな風に触れられてしまうととても抗えない。
圭輔の顔が見えない…後ろから触れられていると、以前に一度だけしてしまった自慰を思い出す。
彼が触れる部分全てが甘美な快感を与え、自分自身よりも彼の方が感じる部分を熟知しているかのようだ。
この指の長さが愛おしい。溺れる。この行為に。
1つになった時はいつも、恥ずかしいと思う気持ちさえも消し飛んで、彼ともっと深く繋がりたいという思いだけが強くなる。
この気持ちは、どこまで強くなるのだろう…。それが少し恐ろしい。
喘ぎながら、頭の片隅でそんな事をおぼろげに考えていると、背後から熱い塊が彼女を貫き、背筋を快感が走り抜ける。
圭輔は、英里の腰を掴んで大きく足を開かせ、現れた赤い秘裂に自身を突き立てた。
ゆっくりと中を突き進んでくるその熱い感触が、一気に最奥に当たると、英里は喉を反らして声を張り上げる。
こうやって後ろから繋がるのは初めてだが、もっと奥深くまで彼のものが触れている気がする。
突かれる度に快感が彼女の全身を支配し、力が抜けそうになる。
すると、すかさず圭輔は彼女のくびれた腰をぐっと力強く掴み直す。
圭輔が一突きする度に、突き出された英里の尻が小刻みに震え、胸が大きく揺れ動く。
その様子が艶かしく、ますます彼の劣情を煽る。


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