移ろう-7
22時、早坂さんからの電話。4度目の呼び鈴で出る。
「早坂だけど。」
変わらず、早坂さんは律儀に名乗った。
その後、いつもの様に、仕事の話しを暫くした。
「…ねえ」
私は切り出した。
「どうした?」
「早坂さん、好きだよ。」
「俺も、好きだよ」
「…ねえ」
「ん?」
「私を、早坂さんの彼女にして下さい。」
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