双子の兄妹-21
「出、出るっ!」
どくん!
「んっ、んんっ!」
ケンジはびくびくと腰を大きく脈動させながら襲いかかってきた強烈な快感に身を任せていた。
びゅくびゅくびゅくっ! びゅるるるっ!
マユミは、今まで感じた事のない燃えるような激しい痛みを秘部に感じていた。眼からは涙がぽろぽろとこぼれていた。
脈動が収まって、ケンジはマユミを見下ろした。
涙を流しながら苦痛に顔を歪ませている妹を見た途端、ケンジは焦って腕を突っ張った。
「マ、マユっ!」
「ケン兄……」
「だ、大丈夫か? マユ」
「うん。大丈夫だよ」マユミは照れたように指で涙を拭って、力なく微笑んだ。
「痛かったんだな? 俺、おまえに痛い思いをさせちまったんだな?」ケンジはうろたえて、身体をマユミから離そうとした。するとマユミはとっさにケンジの背中に腕を回し、ぎゅっと抱きしめた。ケンジは肘を折り、マユミの身体にのしかかった。
「だめ! まだ離れないで!」
「マユ?!」
「離れないで、お願い。そのままあたしにくっついてて! ケン兄、好き、大好きだから!」
ケンジは少し胸を浮かせ、自分の体重がマユミに掛からないようにして、荒い呼吸を落ち着かせながらしばらくじっとしていた。
ゆっくりと顔を上げたケンジは、数回瞬きをして、切なそうな表情でマユミを見下ろした。「マユ……、俺も、おまえが……」そしてはにかんだように唇を噛んで、また彼女の柔らかい身体を抱きしめ、耳元でそっと囁いた。「大好きだ……好きで好きで堪らない。もう離したくない……」
「ケン兄……嬉しい……」マユミは幸せそうに長く熱いため息をついた。