双子の兄妹-16
「お、俺、もう我慢の限界だ」そしてマユミの唇に自分のそれを押し当てた。歯と歯が当たって、小さくカチリと音がした。
「んん……」マユミは小さな声で呻いたが、ケンジの身体をはね除けもせず、その逞しい腕に抱かれたまま、その乱暴な、しかし不思議と快い力に身を任せていた。
一瞬の後、ケンジは口を離した。
「ご、ごめん!」ケンジは叫ぶように言って、マユミから身体を離し、真っ赤になって彼女から目をそらした。「お、俺、と、とんでもない事を……」
マユミは無言でうつむいていた。
「ほんっとに、ごめん。こ、この事は忘れてくれ」そしてケンジは慌ててドアを開け、マユミの部屋を出て行った。
ケンジは部屋の灯りを消して真っ暗にした。そしてベッドに突っ伏したまま動かなかった。だが、息は荒く、鼓動も速かった。
「収まれ! 収まるんだ!」ケンジは小さく叫んだ。しかし、たった今抱いた妹の体温、着衣越しではあったが、その肌の柔らかさ、抱きしめた時に感じた胸の膨らみの弾力、そしてひどく柔らかで温かい唇の感触が生々しく残り、いつまでも鼓動も体温も収まる気配はなかった。
彼はベッドの布団の下に隠してあった小さなショーツを取り出した。そしてそれで自分の口と鼻を塞ぎ、大きく喘ぎ出した。「ああ、マユ、マユ!」もはやケンジの身体の疼きは臨界点に達していた。「おまえが好きだ! マユ! もう無理だ、我慢できない!」そう言いながらケンジは身につけていたシャツとハーフパンツを脱ぎ捨て、黒い下着一枚になった。
枕にしがみつき、マユミの白いショーツの匂いを嗅ぎながらケンジは激しく腰を動かした。
「イ、イくっ! マ、マユっ!」びゅるっ! びゅくっ! びゅくびゅく、びくびくびく……。
そして彼は自分の下着の中に大量に精液を放出したのだった。
一人になったマユミは灯りを消し、部屋を真っ暗にして、ベッドに倒れ込んだ。そしてショートパンツを脱ぎ去り、ショーツとケンジの黒いTシャツだけの姿になった。彼女はケンジのTシャツを着たままショーツ越しに自分の秘部をさすり始めた。「ああ……、ケン兄」びくんと身体が反応し、ぐんぐんと興奮が高まっていく。
マユミはショーツの中に手を差し入れ、指で自らの谷間を刺激した。ショーツを濡らしながら彼女はさっきのケンジの唇の柔らかさと温もりを思い出していた。「ああ、ケン兄、ケン兄!」マユミの指の動きが激しくなると、身体もそれに合わせて激しく痙攣した。「ああ! ケン兄! も、もうだめっ、ケン兄ーっ!」