痛み-4
別れを告げた時、太一は一瞬、何を云ったか理解できていないようだった。
私たちは、ファミリーレストランにいた。
こういう話しをどこでしたらよいのか分からなかったのだ。
部屋で二人きりは、怖かった。静かすぎる沈黙に、きっと耐えられない。
誰かがいるところがいい。
私は誰かに、また逃げた
。
こんな、大事なときも、私はきちんと向き合えない。
「…え?」
「…だから、私たち、終わりにしない?」
変換前の名前 | 変換後の名前 |
---|