第二章 媚薬地獄-6
「おっ、おおっ、昨日より数段気持ちいいよ、奥さん」
大村が少し腰を振りながら歓声を上げた。
両手の指を美優の髪にうずめ、頭を撫でまわしながら表情を緩めていく。
それに合わせ、美優の唇が激しく上下運動をはじめた。
舌をねっとりと肉幹に押し当て、ふくよかな唇をペニスの表面にぴったりと密着させて懸命に摩擦していく。
あまりにも気持ちの良い感触に、大村はたまらず声を上げながら腰をズンズンと突き入れた。
「お、お……うむむ、イキそうだ……」
大村の手が、きつく髪を握り締める。
あまりの痛さに、美優は自分で動くことが出来ない。
大村は、美優の髪を掴んだまま激しく腰を振りたて、柔らかな唇の中で肉棒の出し入れを荒々しく開始した。
我武者羅に突き入ってくるペニスが、窄んでいる美優の頬をときおり大きく膨らませていく。
かと思いきや、喉奥にまで突き入ってきたのか、美優が涙をこぼしながら唇を大きく開けて嗚咽する仕草を見せる。
開いた美唇から、涎か胃液か分からぬ透明液がダラダラと溢れだすも、大村に容赦はない。
この乱暴なストロークは、大村が唸り声をあげて射精するまで続けられた。
「奥さん、今日はちょっと趣向を凝らしてみよう」
口腔に吐き出された大量の粘っこい精子にむせぶ美優を、大村が口角を釣り上げながらニヤリと笑う。
不敵な笑みを残し、その場をスタスタと離れていく大村。
そして、古びた戸棚の中からアイマスクと怪しげなチューブを手にしてすぐに戻ってきた。
「な、何をなさるんですか?」
「ふふっ、ただ目隠しをするだけですよ」
大村の手が、慄く美貌にすばやくアイマスクをつけた。
雪のように白い肌が、先のフェラですっかり上気して何とも艶かしい色合いを見せている。
さらに、視界を奪われた美貌が恐怖に引き攣っていく様も、ひどく大村の嗜虐本能を昂ぶらせた。
「こ、こんな事……嫌です。お願いします、するなら普通にしてください」
何をされるか分からない恐怖に、美優が慌てて哀願する。
「たかが目隠しをされたぐらいでそう騒ぎなさんな。黙って言うことを聞いていればすぐに終わるんだから。それより、ほら、正座を崩して足を開きなさい」
揃えている太ももをピシャリとぶたれ、美貌に恐怖を宿しながら恐る恐る脚を崩していく。
「いまさら恥ずかしがる事もあるまい。両膝をたてて大きく股を開くんだ」
「ああっ……」
拒むことも出来ず、美優は上品に施した薄化粧の頬を上気させながら息をついた。