第二章 媚薬地獄-16
カチャ―――
浴室へ入り、シャワーヘッドを手に持ち、温かな飛沫を勢いよく顔へと当てていく。
ザザァァ―――
シャワーヘッドの向きを顔から首筋へ移し、それを徐々に胸元へ下げる。
官能的な胸のラインを伝い、流麗に落ちていく透明無色の湯水。
飛沫の矛先がバストのお椀に向けられると、その張りのある膨らみが微かに興奮したような動きを見せた。
「はああっ……」
ゆっくりと開いていく薄紅色の唇……しなやかな指が、ススッと下乳の膨らみを押し上げた。
柔らかな乳椀にグッとめり込んだ指が、そろそろと乳頭に触れていく。
「アッ……」
開いた唇がグッと息を止めた。
乳頭を押し倒していた指先が、膨らんできたその突起物をギュウッと摘む。
突起を暫く弄ってから、今度はそれを指の間に挟み込んでからギュ、ギュッと乳房を揉んだ。
息を止めていた美優の口が、アッ、アアッ、と、身体の内に溜めていたものを断続的に吐き出す。
「んっ……くっ……」
白い裸身が妖しい上気を立ち昇らせていくなか、我慢できなくなった美優はゆっくりと片足を浴槽の縁に乗せた。
バストに向けられていたシャワーの飛沫も下へ移動し、開脚された股間部分へ湯水を打ち当てていく。
「ああっ……」
細い顎を突き上げ、美優はあからさまな表情で声を殺しながら喘いだ。
シャワーヘッドを剥き出しの陰唇へグッと近づけ、そこを刺激しながらバストをグイグイと揉みこねる。
乳房にガバッとかぶせた手のひらは、乳椀を乳首ごと荒々しく揉み潰していた。
(アアッ……私……なんてイヤラシイ女なの……)
大村から受けた恥辱の数々が脳裏に浮かんだ。
いまだ身体に残っている憎々しい挿入感が、秘芯をズキンッとひどく疼かせる。
(おかしい……おかしいわ……気が変になってる……)
乳房を離れた指が、痺れを切らしたように陰唇をネチッこく弄りはじめていく。
クリトリスを指の腹で揉み転がし、花ビラを官能的に撫でながら何度も秘肉の内側を丹念に擦りあげていった。